Long Distance Voyager
価格: ¥1,212
70年代を通してポップチャートの常連だったムーディー・ブルースが、この超ヒットアルバムを引き連れて80年代に轟音をとどろかした。音的には前作とほとんど差が見られない。シンセサイザーの質感が重くなったが(元イエスのキーボード、パトリック・モラズに責任がある)覚えやすいメロディックな旋律を生み出す才能はしっかり健在だ。振り返ってみると、「The Voice」「Talking Out of Turn」「In My World」は堅実な出来とはいえ「Ride My See-Saw」「Tuesday Afternoon」などの往年のムードクラシック音楽には及ばないが、バンドにとっては真に一貫性のある最後のアルバムだろう。