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ブラザーズ・クエイ ショート・フィルム・コレクション [DVD]

価格: ¥9,240
カテゴリ: DVD
ブランド: 東北新社
Amazon.co.jpで確認
鰐通りだけでも ★★★☆☆
全作品を見たわけではないので申し訳ないのですが、彼らの師匠(?)のシュバンクマイエルの作品を見た後では分が悪いかなあ、とも思うのですが、それでも「クロコダイル」は出色の出来だと思います。後半、悲しい旋律と共に流れる映像は、見るたびに号泣してしまいます。シュバンクマイエルほどの強靭さはありませんが、面白いかと。
DVD化を20年以上待っていた!映像の文化遺産。 ★★★★★
以前のストリートオブクロコダイルの作品のためだけにビデオデッキを今だに所有していた。
そして、DVDに時代が移りDVD化を望む声も多かったが、ここまでくるのに20年以上かかった。
内容は前回のVHS版収録を除けばほぼ完璧です。
ただ、これに限っていえばショートフィルムのみのため
クエイブラザーズの作品をすべて収録しているというわけではありません。
その点が残念ですが。
すべての作品ということになると、別途のコレクターズBOXになると思います。
実写版も収録のため「レオシュ ヤナーシェク」が収録されていない点を除けば
現在ではほぼ完璧版になるでしょう。
いずれにせよ、クエイ兄弟の作品が堪能できるのはこの2つだけです。
VHS版に収録されなかった作品を含めあらためて見ると、
現在のCG作品のモーションアニメが大変言葉は悪いですが陳腐にみえます。
これは映像の文化遺産ですね。
基本技術に難がある ★☆☆☆☆
 全ての作品を見たわけではありませんが、私は彼らの作品をそれほど高くは評価しません。なるほど、あの珍妙な映像は一見芸術的にも見えるけど――これはシュヴァンクマイエルも同じですが――そこには「奇怪な映像を連ねればアートになるんだ」と云う一種「エクスプロイテーション」的な安易さがあるように思えるのです。少なくとも私には、彼らの作品にある奇妙さを掘り下げた処に「何かがある」とは感じられませんでした。
 そして、大きな問題は「彼らのアニメーション技術は決して高くない、むしろ低い」点にあります。実験作品だから予算が少なくセットなどがちゃちなのは仕方ないとしても、動いている人形の軸がぶれまくるのはいただけません。トルンカや川本喜八郎(或いはハリーハウゼン)の人形ではこんな事は絶対にありません。あの神がかり的とも言える表現は人形のを動きを完璧にコントロールする技術に支えられているのです。決して簡単ではありませんが、人形の軸をぶらさずに動かすなんてのは技術としては初歩の初歩で、それが出来ない彼らには何かを表現するなんてほど遠い事。だからこそ「表層的な奇妙さ」に流れてしまっているように私には思えます。
垂涎・待望…何と言えばいいのか ★★★★★
海外版でも待望コメントをレビューに書いた身としてはようやく溜飲が下がるリリース。

ところで「ベンヤメンタ学院」は出してくれませんかw
待望 ★★★★★
待ちわびた国内版DVD。
クエイの為だけにビデオデッキは設置したままという方や、海外版のDVDを購入した方も多く居られることでしょう。
いっその事Blu-rayでリリースしても良さそうなものですが、まだまだDVD主流の現在、カルト的作品にそこまで望むのは贅沢でしょうか。

ほの暗い性の隠喩に満ちた妄想の森に迷い込み、倒錯した悦楽に耽る半壊の人形達。
陰鬱で気だるい乾いた廃墟の中で、艶めかしく濡れて鈍く光る真っ赤な肉片。
意識と無意識の境界でまどろみながら繰り返される不毛な慰めと、果たされることの無い情事。
そして私達は、そんな世界に立ち会うというよりはそっと陰に隠れ
滂沱と流れる時間の中で忘れられた塵の一粒が、震えながら降り積もる様子までをも覗き見る。

クエイによって無機質の"物"が生(性)を受けて動き出すとき、そこに不思議な無垢の美しさと哀しさと愛嬌が生まれます。
同時に獰猛な肉欲の牙も芽生えるのですが、その肉欲の牙を、執事的な従属と諦念を持って奥ゆかしく隠すところがクエイの真骨頂だと思います。
そして、そこにこそクエイの求める快楽があるのかも知れません。
ともすればグロテスクで悪趣味になりがちなイメージを、慎み深く"隠に喩する"感性が素晴らしい。
捻じ曲がった欲望を、詩的で幻想的な世界を構築する要素に昇華させるところが、クエイ兄弟=映像の錬金術師と呼ばれる所以でしょう。

彼等の師・シュヴァンクマイエルの眼が客観的であるが故に直截的表現になるのなら、
クエイの眼は主観的であるが故に間接的表現になるのでしょう。
師弟共に心の奥をじっと見つめる姿勢は変わりませんが、クエイは最早あちら側(夢)の住人になってしまった感じさえあります。
これらの映像は、クエイ兄弟によって彼岸から此岸に届けられた、極めて私的な秘密のレポートとも見て取れます。

また、クレジットに使われているカリグラフィーの美しさも特筆ものです。
クエイ兄弟のセンスが隅々まで行き届き、発揮されていることが解ります。

唯一残念な点は、UK・US版DVD同様、「レオシュ・ヤナーチェク」(1983年)未収録という事です。これが収録されていれば完璧でした。

尚、上記商品の説明・内容紹介には記載されていない「ファントム・ミュージアム」(2003年)ですが、
発売元・東北新社に紹介されている商品詳細を参照しますと、Disc2に収録されているようです。