しかし今回は、かなり進化していて、正直最初は戸惑いました。
ベストショットやコートの質によるボールの跳ね方等が、前作よりもリアルに、そしてシビアになっているため、前作の気分でプレイすると、空振りしまくり、アウトしまくり、フォルトしまくりで、全くテニスになりません。
ところが、それに慣れてくると、断然今回の方が面白い。
「ラケットの芯に当てる」という、本当のテニスなら一番大切なのに今までゲームをする上で考えもしなっかた事柄が、旨い具合に盛り込まれています。
前作含め、今までのテニスゲームは少し大味で、球を打てるポイントに間に合うか、間に合わないか、言ってしまえば、間に合いさえすれば
とりあえず相手コート内にボールは落ちていました。
しかしこの作品に関していえば、一概にそうとも言えないのです。
球を打てる絶好のポジションにいようが、芯に当てられなければ(ジャストミートの意)、ボールはアウトになる事もある。
テニスの奥深さの一端を、見事に表現していると思います。
欲を言えば、プロツアーのマンネリ状態化を何とかして欲しかった。
ランキングがそこそこ上がるり能力が頭打ちになると、正直あとは賞金稼いでパーツ収集しか目的がないので、試合オンリーの単純作業を延々続ける羽目になります。
テニスゲームとしての完成度がある程度高いので、もう少しやり込める要素を補強しきれなかったなかな?と、残念ではありますが、全体的にかなり良いクオリティーの作品だと感じました。
友人は中学時代から社会人になった今でも、テニスをやっていますが、その友人も「今までやったテニスゲームの中でも、一番現実に近くて、面白い!」といって、足繁くウチに来ては、黙々とオリジナル選手を育てています☆
が、今回のゲームはサーブにしろストロークにしろ一定の打点で打たなければベストなショットが打てない。
サーブもコントロールが難しく、フラットショットは判定がシビアで早すぎたり遅すぎたりすると大きくオーバーしてしまう。
ポジショニングを知らないと簡単にオープンコートを作られるなど、リアルなテニスを意識したのがよく分かる。
また、操作が非常に難しいが、ランニングショットを応用するとジャックナイフや強力なアプローチを打つことが出来る。
サーフェスの特徴もしっかりと再現されている。
例えばグラスコートはバウンドからの減速が少ないので早く処理しなければならない。実際のサーフェスの特徴を抑えておけばやや有利かもしれない。
プロツアーモードでは実際にプロツアーを通じてオリジナル選手を育てるというもの。デフォルトキャラを含む249人とランキングを競うのはなかなか面白い。
ただ、ダブルバックハンドと同じ原理で解釈してしまっているのだろうか、シングルバックハンドのフォームがおかしい。
また、隠しモードで出てくるナムコのキャラクターは製作者の狙いとしては中途半端なものだと思う。それよりは往年の名プレイヤーを起用した方が個人的に受けが良かっただろうと思う。
一通り走り書きしたが、やはりリアルなテニスを追及したゲームなのでテニス経験者、非経験者共にオススメできる。