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花宵道中 (新潮文庫)

価格: ¥620
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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せつない小説集 ★★★★☆
江戸時代の吉原の花魁を主人公とした連作小説で、それぞれの作品が相互に連関し、後の小説を読みことで、前の小説の人間関係がはっきりと浮かびあがる、凝った構成となっています。

とにかく、せつなく、悲しい女性たちの話です。そんなにHではないですよ。
この作品で、宮木ファンになりました。 ★★★★★
違うのかもしれないが、私はラスト3ページで何故かぼろぼろ泣いてしまった。

読み始めてから、一人一人の感情がリンクして情感みなぎる世界が確立されていくのが本当に素敵で、夢中になって読んでしまった。

これで新人とは★★

女性のためのイワユル官能小説、、というところの賞を取った作品だけど、多分男が読んだらこれが官能小説??と思うのだろう。

割と過酷な幼少時代をすごした遊女達は、割かし吉原にいる事に絶望を抱いたりとかしてなくて、そんなことより今どう生きるか自分で決めて生きている。
その強さやら、やるせなさやらに涙がでたのか。
最も大切な本 ★★★★★
何気なく手に取った本が、一生のうちで最も大切な本のひとつになってしまった。。。

詳細は皆さんがご紹介してくださっているので省きますが、
江戸時代末期の吉原遊郭の小さな見世の遊女たちの話です。

名も無いような彼女達一人一人に人生があって、それが
5部ある短編の中で絡まっていく構成の巧さに、唸りました。
圧巻は皆さん仰られる通り、第一部の「花宵道中」と
第三部「青花牡丹」の繋がりでしょう。

構成だけでなく、遊女達の心理描写も見事です。
そもそもキャラが立っていてわかりやすい上に、
独特な語りによって彼女達の心情が迫ってきます。
すっかり感情移入してしまいました。

個人的には三津がとても好きでした。
第5部「雪紐観音」での会話は今思い出すだけで
胸が詰まります。


「三津姉さん」
「あいよ。可愛い声じゃないか」
「三津姉さん」
「なんですか」
「此処にいて」
「ばか、あたしの部屋だよ、ここは。」
引き込まれない ★☆☆☆☆
評判が良かったので手に取りましたが、導入部から引き込まれるものがありませんでした。
さとのはなし、七夕の客、吉原手引草・・・ときて、これを読んでしまうと、どうしても
途中で文章の荒さに手が止まってしまう。
三人称で心情を中心に描いているせいか、その時代の空気というか、
含みが出てこない。何かが「違う」。
R-18での時代小説スイーツ(笑)という感じ。
読んで損なし!時代劇好きにはオススメ。 ★★★★★
雑誌のオススメ欄にありました。その時に書かれていたレビューが気になっていて、ややしばらくしてから図書館で借りて読みました。R-18だけあって、過激な表現もありますが、全体として本当におもしろかった。
それぞれの登場人物のバックグラウンドが徐々に明かされていき、彼らがどのように遊郭と絡んでどんな最後を選んでいくのか、読んでいて本当にハラハラしたりドキドキしました。ちょっと切ないです。

また、自分は時代小説が好きで、また着物を着るのですが、その辺に興味がある人にもオススメですね。ちなみに遊女が体の前で帯を結んでいるのは・・・
お客が来たときにすぐ帯を自分でほどけるようにするため。
布団に寝転がったときに、背中に帯があるとじゃまだから。
危険な状況になった時、着物の背中をつかまれてもさっと自分で帯を解いてパッと逃げられるようにするため。
などの言われがあるそうです。