活動再開後のCocco
★★★★★
Coccoがソロで活動再開してからはじめてのアルバム。
他の方のレビューにもあるように、過去にあったような激しく攻撃的な曲はほとんどありません。
エロスと優しさが増えてるように思います。前者は2、6、7など、後者は3、5、9などのアルバム曲に感じられます。
シングル曲の「音速パンチ」「陽の照りながら雨の降る」はCoccoの新しい方向性を示してくれます。
雰囲気は「サングローズ」に少し近いけど、前向きな感じは活動休止前のアルバムにはありませんでした。
やっぱり変わったな。
でも、そんなこのアルバムが凄く好きです。
「四月馬鹿」とか、「愛うらら」の歌詞が心に染みます。
これはこれでCoccoの魅力が存分に発揮されてます。
人魚…
★★★☆☆
まずジャケットに目を奪われる。パッチワークの人魚の尾ひれ…沖縄を彷彿させる派手な色使い。今までのジャケットはどこか怖いものを多分に含んだものだったけど…印象に残りました。Coccoは歌も,ものをつくりだすのも本当に素敵です。
曲は「スウィンギン ナイト」にびっくり!Coccoはこんなジャジーなのもありなんだー!PV見て,「日の照りながら…」のあと、この曲は!
Cocco、脚すごい綺麗!さすがバレリーナ!見目麗しい。
バレリーナつながりで「ビューティーC」もシャボン玉の中にいるみたいな曲で心地よかった。
シングル「日の照りながら…」のB面、「手のなるほうへ」も入ってたらなお良かったです。沖縄の温かさをすごく感じる名曲なのでは。
パンチ!
★★★★★
今回も歌詞の英訳付き。編曲は根岸さんと長田さんと二択。
“音速パンチ”宇宙に向けて突き抜けていっちゃったようなスピード感はほんとに気持ちいい。星が色鮮やか。大人の女。かなりノリノリ。
“暗黙情事”悲鳴入り。曲調他Coccoらしいが、なんだろう、痛々しくない感じ。
“Beauty C”これも今までのCoccoらしい。今のCoccoと以前のCoccoの歌?
“Swinging night”なりきりタップダンサーCocco?色気たっぷり。サビの繰り返しが好き。
という風に、“きらきら”に比べると刺々しいCoccoが聞けるアルバム。
この“ザンサイアン”か“きらきら”の両アルバムは、
今の彼女についていけるか、前に進んでいく彼女を好きでいられるか、そのテスターにもなる。
是非聞いてみて下さい。
とてつもなく、会いたい
★★★★★
当時、一聴した時こそ、確かに微妙だと感じた
しかしあれから私自身が守りたいものを手に入れ、
守りたかったものを失くしたとき、このアルバムは"名盤"になった
"君の好きな花が咲いていたよ" "君がいない 四月が来る"
M3「夏色」M5「四月馬鹿」でどうしようもなく苦しくなり
"忘れていい 何度でも 想い出すから" "今 君に会いたい"
M9「愛うらら」で、もう会えない人に、とてつもなく会いたくなる
Cocco復活の狼煙でもある爽快なM1「音速パンチ」
内面をクールに抉るようなM10「インディゴブルー」
そしてM12「陽の照りながら雨の降る」M13「Happy Ending」では
あまりに壮大な祈りに、涙と同時に笑顔がこぼれてくる
会いたくて、会いたくて、会いたくて… それは確かなんだけれど、
たとえ会えなくても生きていける、そんな予感に包まれます
また今年も 夏が来る
いい曲があればいい
★★★★☆
コアなファンにはオーラがなくなったとか爽やか過ぎるとか言われてるみたいだけど、アルバム買ってちょっと聴く程度の僕にはあんまわかんないです。いい曲があればいいんです。四月馬鹿とかインディゴブルー は素直に名曲だと思ったし夏色みたいなシングル曲にはならないけどアルバムの質をあげるための曲もあっていいんじゃないですかね。しかしせっかくの5年半ぶりのアルバムなんだからもっと音楽的な冒険してもよかったのに。この人が影響受けたPJハーヴェイはサードでドアーズみたいなヘヴィロックにチャレンジしたし。優れたミュージシャンは必ず音楽的冒険してます。この人は相変わらずオルタナ。作品自体には特に文句はないけどそこが不満。あと今更絶叫されても萎える