ジャズを通過したメロディラインはクールでありながらエモーショナルで、これまで以上に抑えの効いたヴォーカルには凛とした存在感があふれている。ベン・ハーパーやビル・フリゼールといったゲスト陣も、彼女の起伏に富んだヴォーカルをバックアップ。ひとりの女性として現代社会に目を向けた歌詞も心を打つ。(山崎智之)