YMOのラスト・ツアー(「1983 YMO JAPAN TOUR」)の模様を収録したライブ・アルバム。ナチスをイメージさせる過激にして洗練された舞台美術のインパクトもかなり衝撃的だったが、何といっても素晴らしいのは、やはり彼らの卓越したパフォーマンス。きらびやかな音像のなかで緻密なアレンジメントを効かせた演奏は、YMOが優れたライブ・バンドであったことをはっきりと伝えている。代表曲、ヒット曲を連発するセット・リストはファンへの感謝の気持ち…なんだと思う、たぶん。ベスト・アルバムとしても機能する、魅力的な作品。(森 朋之)
YMOの音楽
★★★★★
テープでかなりの部分の演奏リカバリーがあるので、一般的なYMOファンからは敬遠されがちですが内容が良い事には変わりありません。
個人的に好きなのは、パーカッションが利いているファイヤークラッカーです。
ONGAKUなんかも大好きなメロディですね。
三人の心はバラバラなのは当時の映像を見て伝わってきます。
しかし、スタジオ盤の制作とライブ盤の置き土産なんてけじめは現代のアーティストにも見習って欲しい。
「アフターサーヴィス」だから…
★★★★★
AメロはMRT(テープ)で再生してましたよね。実在に郡山と武道館に見に行ったので気づいてました。けどあくまでもファンに対するアフターサーヴィスだからこれでいいんです。彼ら自体81年で全てやりつくしたって言ってましたから、1年休んで83年はファンサービス活動してましたね。最近聞くようになった人にはオススメのライヴ盤です。
YMOのコアなファンを自認するが・・・
★★★☆☆
最初に出たレコード盤ではサーヴィスに収録されていた曲が含まれていたが、その後CD化にあたりそれらをカットしてCD1枚として発表した。それを買った人も多いと思う。しかし、その後再び初めの曲を加えてCD2枚組として出しなおしたものがこのアルバムだ。ジャケットは全く同じなので買ってから曲の少ないバージョンだったと気づいたりすることもあるのではないだろうか。こういうおなじようなアルバムを何度も出すのはやめてもらいたい。紛らわしいし、商売のやり方として好きになれない。
YMOが大好きだから、そういうせこい売り方をされると悲しくなる。
ライブならではのドライブ感が凄いです!
★★★★★
スタジオで録音された音源と違い、ライブならではの音色やアレンジ、特にドラムにおけるアドリブなどが
大変楽しいアルバムです。
実際にライブに行った者としては、音源でも聴ける通り、PROPAGANDAからTong Pooへのメドレーと、
TECHNOPOLISからRydeenへのメドレーが最も盛り上がった場面でした。
君に胸キュンなどの様に、時々間奏のところで盛り上がっていますが、これは舞台セットが油圧で
上がり下がりする仕組みになっていて、教授や細野さんが上下しているが為なのでした。
サウンドストリートでその後教授が、『あのセットが上がる時は安定せず、フラフラ揺れながら上がるので、
結構怖かった。』と言っていました。実際、7〜8mはゆうに上がっていましたからね。
SIMMONSドラムもその後のJ-POPでは比較的軽い音色で使われているのに対し、YMOでは
ズドンと腹に響くような、重い音色のセッティングで使われていますね。
幸宏さんが叩く度、かなり広い空間一杯にズドドォン!と響いていました。
名曲LOOK OF LOVEで有名な、元ABCのデヴィッド・パーマーをスペシャルゲストに迎えた事もあるのか、
YMOの音楽がスタジオと大きく異なり、非常にドライブ感の高い『バンドの演奏』になっています。
是非聴いて下さい。お奨めです。
つまらないテープ多用の平凡な儀式的ライブ。
★★☆☆☆
YMOのライブって、そもそも原曲が再現不能なところを必死に創意工夫でカバーして
結果的に過激に昇華した別物の新アレンジが聴けるってところに妙味があったのだが、
この散開ライブはほとんどがテープでその上に、
坂本龍一の伴奏(とにかく主メロを弾かない)や幸宏のシモンズ、
細野のBメロや生ベースがテンション低く乗ってるだけでつまりません。
松武さんのSEが無くなったのも大きい。