大人の純情
★★★★★
身体からの関係から始まった二人が、2巻で両想いになり、その後の顛末というか最大の難関を迎えます。
こういう展開をたびたび他の作品でも見ますが、ひょうたさんの作品は登場人物の感情による表情や態度が「あるある!」とうなずいてしまうくらいリアルです。
そして、最後に攻めが友人からツッコミを入れられたときのあの反応。
初恋は実らないというけれど、ある意味、純粋だったころの気持ちを育てていったこの二人は(いくとこまでいっていますが)、とても純情だったのではないでしょうか。
大人になったからこそ踏み込める部分と、大人だからこそ踏み出せない部分のもどかしさと切なさがこの最終巻まであって、最後にはホンワカしてしまいました。
できれば、3巻まとめての大人買いをオススメします。一気に読んでひょうたさんワールドにどっぷりハマってください。