「A Jackson in Your House / Message to Our Folks(BYG,1969)」「The Complete Live in Japan(DIW,1984)」「Ancient to the Future(DIW,1987)」等と供に、AECの諸作の中でも特にお薦めなのが、1980年はECMレーベルからの本作。
同レーベルらしく、音がリアルで澄み渡った素晴らしい録音。テナー、ソプラノ、バスクラ、ピッコロ、フルート、ホイッスル、ベル等まで使い分ける多楽器主義のAECだから、やはりクリアな響きで演奏を楽しみたい。
極上のポップさの中に隠し味のように溶け込んだフリー、緊張と絶妙に入れ替わる開放感。明快なリズムに乗る、Lester Bowie のはじけ切ったトランペット、ノンブレッシングで吹きまくる Roscow Mitchel も最高。「Full Force」のタイトルでちょっと損をしていると思う、実はとても聴きやすいアルバム。