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Full Force: Touchstones Series (Dig)

価格: ¥1,459
カテゴリ: CD
ブランド: Ecm Records
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特にドン・モイエのドラムはすごい! ★★★★★
ECMサウンドによって洗練されているとはいえ、
この土俗的なプリミティヴさはAEOCならでは。

1曲目Malachi FavorsのMagg Zelmaでは、そうしたお得意の演奏が展開されるが
これだけメンバー各自が自由に遊んでいながら決して演奏がブレない。
10分過ぎから迫力のパートが始まり、テナーサックス2本で左右同時に
ユニゾンで提示されるリフとベースパターンが力強く土俗的でビリビリと痺れる。
そして何といってもドン・モイエのドラム!
太堅いシンバルレガート、太いタムタムの音、このリズムだけでゴハン何倍もオカワリできます。
程なくリズムが崩壊してドン・モイエが好き放題叩く上に、他のメンバーが出たり入ったり。ロスコーミッチェルは10秒ほどずつでせわしなく楽器を変えながら最後はテナーで吠える。 フリーでブチ切れそうになったところ2曲目で整理。3曲目も併せてレスター・ボウイの独特の解釈が見られ、しかも相変わらずお遊びが上手い。
4曲目のOld Time Southside Street Danceはメチャ速いフォービートのフリージャズ曲。
短いテーマの後、いきなりロスコー・ミッチェルがテナーでメチャメチャ吹きまくる。
次はレスター・ボウイ。で、サックス2本吹きでテーマ、続いてソプラニーノで
またメチャメチャ吹きまくり。このスリルある展開はさすが!としかいいようがなくこの間のベースとドラムの煽りも秀逸。

全編通して好き勝手やってるようで、締めるとこは締める。テクニックの凄さはもちろん曲の展開自体にワクワクが常にあってとにかく飽きさせません!
正に『Ancient To The Future』 ★★★★★
1980年1月、ニューヨーク・コロンビア・レコーディング・スタジオで録音、1981年のダウンビート誌『国際批評家投票最優秀アルバム』を受賞している。

マンフレート・アイヒャーの偉大さは自分の耳で確信を得ているミュージシャンを彼等のままにプロデュースしたと言うことに尽きる。1969年6月23日パリでの『ア・ジャクソン・イン・ユア・ハウス』でスタートした彼等の音楽はこのアルバムで完成したと言えるだろう。正に『Ancient To The Future』である。

メンバーのジョセフ・ジャーマンはこのバンドのためにこんな詩を作っている。

われわれは『フリー・ジャズ』でのように自由ではない
戦争が無くなるまでは
われわれは『フリー・ジャズ』でのように自由ではない
われわれ黒人とすべての人々が『いっしょになる』ことができるまでは
われわれは『フリー・ジャズ』でのように自由ではない
すべての人々が『愛の何たるか』を知るまでは
それでもわれわれは希望を歌い
喜びを歌う
そして絶望を歌い悲しみを歌う・・・・

アメリカのオバマ氏の勢いを見て、ふとその時が近づいている気がした。
空前絶後の音楽 ★★★★★
 かつてデューク・エリントンは自分の音楽を「JAZZ」と呼ばれ分類されることを嫌悪していたらしい。つまりは、自分の音楽はそんなせせこましいカテゴリーを超越しているよ、という自負の表れなのでしょう。

 このアルバムが発表されて20年以上経つのに、いまだに知る人ぞ知るのマイナーな存在であるのは、「FREE JAZZ」なんていういかがわしいジャンルに閉じ込められているからに違いない。この点においても、いまだに「ファンキー」だの「ハードバップ」だのと、50年代60年代にしか最高のジャズが存在しなかったように吹聴し、自分の殻に閉じこもっている、わが国のジャズジャーナリズムに猛省を促したい。

 このアルバムに戻って、特筆すべきはTRACK1の「MAGG ZELMA」。われわれのみすぼらしい常識を破壊してくれる壮大なパースペクティヴに、ただただ唖然とするしかない。前作の「NICE GUYS」にも圧倒されたが、本作はそれをあっさり乗り越えてしまっている。当時AECがECMからレコードを出すと聴いただけでビックリしたものだが、すばらしい結果をだしてくれたマンフレート・アイヒャーに最敬礼。これだからECMから目が離せない。
AEC の中でも特にお薦めです! ★★★★★
 「A Jackson in Your House / Message to Our Folks(BYG,1969)」「The Complete Live in Japan(DIW,1984)」「Ancient to the Future(DIW,1987)」等と供に、AECの諸作の中でも特にお薦めなのが、1980年はECMレーベルからの本作。
 
 同レーベルらしく、音がリアルで澄み渡った素晴らしい録音。テナー、ソプラノ、バスクラ、ピッコロ、フルート、ホイッスル、ベル等まで使い分ける多楽器主義のAECだから、やはりクリアな響きで演奏を楽しみたい。

 極上のポップさの中に隠し味のように溶け込んだフリー、緊張と絶妙に入れ替わる開放感。明快なリズムに乗る、Lester Bowie のはじけ切ったトランペット、ノンブレッシングで吹きまくる Roscow Mitchel も最高。「Full Force」のタイトルでちょっと損をしていると思う、実はとても聴きやすいアルバム。 

ECMプレゼンツ グレートブラックミュージック ★★★★★
現代を代表するプロデューサー、マンフレッド・アイヒャーが自身のレーベルECMにて制作したAECとしては同レーベルでの2作目。欧州系の白人アーティストが中心であり、透明感のある内省的な独特のプロダクトイメージがあるECM=アイヒャーと、シカゴの前衛ブラックミュージックの旗頭的存在のAECとは、全くかけ離れたミスマッチ的感覚があったが、さすがはアイヒャー、常にプログレッシヴで本物の音楽を追求する彼の審美眼は確かであった。ドイツ人という全く異なる視点から見たグレート・ブラック・ミュージックが見事な作品として捉えられている。全員が様々なパーカッションを奏する1曲目から、多種多様な要素と歴史をもったブラック・カルチャーを様々に想起させるようなイマジネイティヴなAECの音楽が広がっている。「フリージャズ」ということで敬遠している人にこそ聴いて欲しい作品である。