元は1977年の本
★★★☆☆
『燦然たり・不世出の異端児 戦闘機飛燕』(廣済堂1977年)の改訂増補版。旧版は太平洋戦争唯一の制式液冷戦闘機となった飛燕の技術面を徹底的に掘り下げて、なおかつ「現場」としての戦場の飛燕(とパイロットたち)の姿を描き出すことに成功しているが、今回加筆された箇所が例えば勤労動員された女性を主軸とする「悲しき恋心」といった節で、それがまた「飛燕」というよりは各務ヶ原から出撃した特攻隊の思い出となってしまい、「私もこの手で飛燕を作ったのです」といった記録になっていないのがもったいないところ。辛口に書くと「なんで書き足したのか分からない」のである。
そんな按配なので☆3つ。