"Here at The Mayflower" のプロモーションとして当初6週間の予定だったツアーが、ベスト盤CD ("The Ultimate Manilow)のヒットで9ヶ月に及んだと本人のライナーノートにある通り、構成は良くも悪くもベスト盤ライブバージョンだ。個人的にはマニロウを懐メロ歌手ではなく「現役」だと思っているので、全体的にもっと新曲を中心に構成してほしかった。(その分だけ減点)
その一方でこのライブはすごく熱狂的。以前のような派手な演出を排し、弾き語り的なパートとストレートに押すアップテンポな曲のシンプルな構成で今まで以上に観客との一体感がある。そして何より、この手抜き無しで最後まで続く「熱唱」はすごい!
いわゆるうっとりさせるだけのバラード歌手ではなく、聴いていて身体の中が熱くなるような気持ちにさせるところは、文句無しのエンターテイナーだと思う。