前作。クローバーの国のナイトメア編クローバーの国のアリス‾ナイトメア (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)、トカゲ編クローバーの国のアリス‾トカゲの補佐官 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)を購入し、よぶさんファンになった者です。
いつも迷うのですが、この方は個人的に凄く好きなので見つけた瞬間、即予約しちゃいました。

他の方のレビューを見ていると、好き苦手がはっきり分かれる絵柄のようですが、私は大好きです。一度魅了されるとどうしようもなく嵌ってしまう中毒性のある絵かと。
前作同様。表紙の美麗絵。そして中の砕けた可愛い絵が入り乱れ、話の流れ。場面展開によって絶妙なさじ加減で展開。非常にわかりやすく伝えてくれる作品だと思います。



舞台は夏。
勿論、ゲームでは扱っていないイベント内容です。
夏のイベントに塔組が揃って参加するという流れになっていますが、勿論ジョーカーの国というからにはあの方々も出てきます。

相変わらず病弱、吐血、へたれは標準装備な彼。
クローバーの国では夢魔たるかっこよさが際立っていましたが、
ジョーカーの国では麗しさ、薄倖さが要所要所に盛り込まれていてとても魅了されました。ゲーム中にもあるような、残酷性もアリスに対して盛り込まれるなど。
夢魔にとっては当たり前すぎて取るに足らない虚しさも、アリスにとっては非常に痛く切なさが込み上げて来る....

一層、ナイトメアに虜にされる。そんな話になっていると思います。


初購入で迷っている方は、可能であれば裏表紙の４コマ絵と表表紙の絵を見て検討するのも一つの手かと。
ちなみに、今では絵の雰囲気に虜になっている私は最初、裏表紙の砕けた感じの絵に嫌煙していたタイプだったりします（笑）
全体を総じて見てこそ栄える絵調なのではないかと＾＾
ですが、裏表紙の絵で苦手意識を持ってしまった方は、非常に惜しまれる....そんな作品の一つ。


今回はアリス話のみの本になっています。
ハートの国、ボリス編が１０Ｐほど。
クローバーの国、帽子屋ファミリー編が１４Ｐくらい。
他全てが、ジョーカーの国、ナイトメアです。

ジョーカーの国。塔組が好きな方にはたまらない一品かと思われるので、是非お勧めしたい１冊です。この夏。アリスと一緒に、ナイトメアの妖しさに熱を上げてみてはいかがでしょう？