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カウントダウン・ヒロシマ

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: 早川書房
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人体実験と差別と国家間のエゴ ★★★★★
何故原爆投下と言う人類史上最大のむごい行為が行われたか
それは
「人体実験と人種差別と国家間の競争」だったと
この本には、記されてあります

・すごい兵器が出来た 使ってみたい
・黄色人種に使おう まだ良心のうずきは少ない「白色人種に使うよりは」
・ソ連も他国も開発してるらしい 先に使ってデータを集めたり、牽制したりしないと

投下後、加害国の医師団が被爆地に入っていたそうですが、ろくな治療もせず
「サンプルとデータ」を熱心に集めていたとか

個人的にはもう「アメリカだけを責めても意味がない」と思っています
だって、核兵器はいまやアメリカだけが保有しているだけでないし
どこの国が使ってもおかしくない どこの国に投下されてもおかしくない

広島、長崎を繰り返すなと言う叫びは今この地上に生きているすべての為政者に
届けるべきなんでしょうね…

現在は「投下」ではなく「大陸間弾道ミサイル」や「劣化ウラン弾」という
もっと本当の被害から遠ざかることができるおぞましい兵器がどんどん開発されてる分
状況は悪化していると言えるのではないかと怖くなります
日本人の必読書。 ★★★★☆
本書は元BBCのドキュメンタリー監督が日米の関係者への取材を元に著したものです。

ヒロシマへの原爆投下3週間の出来事を、広島市民・開発従事者・米国政府・投下関係者などの視点で追います。

まず「読ませる」という点で優れておりページがどんどん先に進みます。

ところどころ誤字・脱字があったのが気になりましたが、著者はもちろん、訳者の功績は多大なものであると思います。

読後脳裏に焼き付いて離れないのが原爆投下後のヒロシマの描写で、あまりに非現実的で感覚さえも麻痺してしまいます。

しかしそれは当時の広島市民にとってはまさに現実であり、「地獄のような現実」があったことを私達は忘れてはいけないと思います。

米国関係者の多くは原爆投下に関して「罪の意識はない」「原爆投下に躊躇はなかった」などと語っており、その背景には種々の事情があったにせよ怒りを禁じ得ません。

当時の関係者が少なくなってしまった今後、このような書が存在するのは貴重なことだと思います。
たくさんの方に読んでいただきたい本です。 ★★★★★
ずっしりと重い本です。
読み進むのがつらい場面もあります。
けれども最後まで読ませる力のある本です。
それぞれの立場からのリアルな描写は説得力がありました。

原爆写真をはじめて見せられた小学生のころ、
座席を回ってきた写真集に触れるのがとても恐ろしかった。
悲惨さを教わり、反戦と平和を教わり、
でも、なんでこんなことになったのかは、教えられませんでした。
この本を読んだあと、何冊か戦史を読みました。

先日テレビで被爆者のH氏が、2度平和記念資料館に行ったがどうしても入ることができず引き返した、とお話しでした。
あの飛行機を公開するなんて、ともおっしゃっていました。
けれどもこの本に書いてあるのは興味本位の証言の羅列ではありません。

体験者でないから手にとって読める本なのかもしれません、
でも、たくさんの方に読んでいただきたい本です。
良質なドキュメント ★★★★★
映画を見てた後、物足りなさを感じる事は少なくない。そしてそれが全てではないにせよ、原作を読む事によって物足りなかった物が満たされる経験もまた少なくない。登場人物の人物描写や心理的な動き、後に続く目に見えない伏線、舞台設定の背景状況などが直接または行間を読む事によって埋められていくからだ。本作も映画化するならば、原作との乖離は不可避となるだろう、上映時間には制約があるのだから。   原子爆弾のアイディアを思いつき、ドイツが同じように考えているのではないかとの懸念から、アインシュタインと開発を急いだ原子物理学博士レオ=シラードが、ニューメキシコでの初の爆破実験前にその使用を思いとどまるようにと嘆願書を同僚たちに署名させるべく努力していた。 陸軍長官ヘンリー=スティムソンは原爆製造計画を指導する中心人物の一人であったが、トルーマン大統領に天皇制の存続を降伏条項として認めれば、日本は降伏を受け入れる可能性が増大し、原爆を使用しなくてすむと進言。連合軍最高司令官アイゼンハワー、ホワイトハウスの参謀の一人ウィリアム=レイヒ提督、カーティス=メイ将軍等も原爆投下に異議を唱えた。    研究者・軍関係者等の内でも限られた人はおろか、実際に投下するB29の搭乗員でさえ出撃直前まで原爆の存在は知れされず、その研究を守るため盗聴・検閲・身元調査等ゲシュタポ並みのチェックが常に行われていたにもかかわらず、実験から関わったクラウス=フックスというソ連スパイが潜入し、原爆開発状況は筒抜けであった。  爆撃部隊には、複数の殺人犯を含む重罪犯が脱獄後偽名で入隊しており、軍もそれは掴んでいたが、その飛行技術のみが重要視され、任務終了後には罪は帳消しとなった。  トルーマン・スターリン・チャーチル・裕仁の策略が交錯する。
「トリニティ」への回帰 ★★★★★
 出来事は、いくつもの側面から語られるが、同時に複数の側面から語られることは少ない。また、出来事の体験者には、それぞれの語りがあり、共通点こそ見出せても、同じものであることはほとんどない。これらのことが、語られた出来事を擬似的に体験する上で、見えない壁となり意外と厄介であるように思われます。

 いまさら、またか、という感すらもすでに、またか、という印象を受けることもあるこの類(戦争など)の書籍において、出来事を精緻に再構成するという強い意志によって生み出された作品ではないかと思います。

なお、原作Shockwaveを購入してみたのですが、
翻訳も原作同様、素晴らしい成果を挙げられているような気がします。