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アフガンの男 上

価格: ¥1,785
カテゴリ: 単行本
ブランド: 角川グループパブリッシング
Amazon.co.jpで確認
いったい何歳になったのか? ★★☆☆☆
 じつはこの作品を購入したも、まだ読んでません。
前作のアベンジャーががっかり、だったので不安があるためです。
とわいえ、『ジャッカルの日』からの付き合いのため購入しました。

今年でいったい何歳に著者はなったんだろう?
フォーサイスとフリーマントルはいったい何歳なのか?
最大の疑問です。
どうした、フォーサイス!? ★★☆☆☆
書店で立ち読みしたところ、英米の情報機関がパキスタンのアルカイダのアジトを
探知して追い込んでいく展開にぐいぐい引き込まれて購入しました。

しかし振り返るとその部分が一番緊迫感があったように思います。
フォーサイスが得意とする軍や情報機関の描写で断片的に面白い部分があり、
星をひとつ加えました。

でも肝心のストーリーの展開に無理があったり、テロリストのキャラ設定が
場当たり的で安っぽいアクション小説を読んでしまったような読後感でした。

2度読んで2度とも途中でやめられず朝まで徹夜した『オデッサファイル』の
フォーサイスと同名の新人か、と突っ込みたくなります。

晩節を汚すとはこういうことでしょうか・・・
クライマックスシーンはいいが、前置きが長すぎるかな ★★☆☆☆
題名通り、アフガンに潜入する英国人のアクションだが、主人公の背景説明が長すぎる。
多くの欧米の読者にとって必ずしもなじみのないアラブ世界やイスラム系テロリストが多く登場するから仕方ないのかも知れないが、単に娯楽を求めて読書する(私のような)向きにはかなり辛い。「アヴェンジャー」がハラハラドキドキだったのでちょっと疲れた。
それに、やっぱりハッピーエンドがいいな。
湘南ダディは読みました。 ★☆☆☆☆
今年に最も損をした本です、特に上巻は。他の書評氏のご意見にもあるようですがフォーサイスさん、どうしちゃたんでしょうか。「戦士の挽歌」あたりまではそこそこだとは思っていたのですが、「アベンジャー」で少しがっかり、本作で完全にアウト、今後は読むのを止しましょう。「ジャッカルの日」「オデッサファイル」「戦争の犬たち」はどれも素晴らしかったのにさすがに御年なのでしょうかね。

 9・11の後、アルカイダが更に大規模なテロを企んでいるという情報をつかんだ米英の諜報機関でしたが、あらゆる諜報網を駆使しても計画の詳細がつかめません。タリバンの内部にスパイを送り込んで探るより手がないという時に、白羽の矢がたてられたのがかってイランに潜入したことのあるマイクマーティン退役大佐。アラビア語が話せ褐色の肌をしているからです。グアンタナモも監獄に5年間幽閉されているアフガンのテロリスト、イズマートハーンになりかわせようという計画です。ともかく上巻は米英の諜報機関の組織構造やらその機能やらが専門語を使って延々と続きます。確かにフォーサイスといえばこれまでの作品も綿密な取材をして、この作品でもでてきますがネグロポンティ国家情報局長官とかラムズフェルト国防長官とか実在の人物を登場させてまるでフィクションなのか実話かわからないくらい現実感をもたすのが魅力だったのですが、それは一方で手に汗を握るようなドラマの進行があったからこそで、最近はそちらがすっかりお留守でまるでウィキペディアのコピーのようで全く退屈でした。
 下巻になるとタリバンに入った大佐の活動が中心となり、上巻よりは読ませます。しかしこれもどちらかと言えば地味な展開で、マーティン大佐もじっと現地人のふりをしているだけなのであまり大活躍とはなりません。まったくお薦めできない1冊。

今度こそ引退を勧告する ★☆☆☆☆
この前作とされる、同じ主人公が登場する神の拳〈上〉 (角川文庫)神の拳〈下〉 (角川文庫)は上下計829ページ。
当作品は上下計523ページ。
1ページの文字数は前作が43文字×20行、当作品は40文字×17行。
値段はほとんど同じでこの分量ってのはどうよ?

いやいや、作品の質は文字の多寡とは無関係です。
それでも値段の割には手抜きがひどすぎるんじゃない?と思います。

例えば、前作ではマイク・マーティンの経歴をSIS要員が読んでいくシーンが102ページから始まりますが、当作品でも106ページから、CIA要員がまったく同じ経歴書を読み上げていく、という展開はどういうものか。前作を知る者には、単なるコピペとしか感じられません。それに、テリーよ。前作で、うかつに兄の名前を口に出して大いに後悔したんじゃないのか?なんで同じことを繰り返す?マイクの名前をカンパニーが知ることになるための、いい手段をフォーサイスが思いつかなかっただけですか?

そして人物描写が極端に平板です。というより、何も書かれていないに等しい。
前作ではフセイン政権の革命評議会メンバーを詳細に描くことで「敵とはいえどもやはり人間」という、東西冷戦時代からのフォーサイスの執筆スタイルが貫かれていた。そして脇役にもレジェンド(経歴)を用意し、くどいほどの描写を行っていました。
で、当作品はどうでしょう?敵方で魅力を感じる人物が1人でも登場しますか?脇役は文字通り脇役で、名前があるだけの存在ではないですか。前作のエーディト・ハルデンベルクやドン・ウォーカーといった、出てこなくてもストーリーには影響が無いだろうけれど、しかしながら読後感の残る人物はどこにいった?執筆の気力が続かないのでしょうか?

私が初めてフォーサイスを読んだのは、25年前の高校生時代のジャッカルの日 (角川文庫)でした。以来、新刊が出るたびにまっさきに買ってきました。ところがイコン〈上〉 (角川文庫)で引退したはずのフォーサイスの復活第一作アヴェンジャー (上) (角川文庫 (フ6-24))で、死ぬほど絶望した。やはり、フォーサイスはナイジェル・アーヴィン卿と一緒に引退しておくべきだったと思います。

フォーサイスよ、今度こそ断筆せよ。古来のファンをこれ以上、失望させないでください。