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MiX! オトコの娘はじめました (角川スニーカー文庫)

価格: ¥630
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店(角川グループパブリッシング)
Amazon.co.jpで確認
王道で古典的な展開だがうまくまとめられている ★★★★☆
中学校の卒業式に初恋の女の子に「男らしくない」と振られた主人公は
高校生になって男らしさを身につけるために、空手部に入部しようと決心するが
主人公の勘違いから、女子新体操部に入部させられてしまう。

いわゆる「男の娘」主人公で想像される諸々の展開が、そのまま1つのラノベになったのが本作である。
とはいえ、文章的に読みやすくサラサラと読める。

内容的には主人公の心情・思考パターンに一部おかしな点はあるものの、全体的にはよく纏まっている。
振られた女の子との関係もダラダラした展開や表現は無く、上手い具合に収束させていたのも良い。

オチもテンプレ的であるが、しっかりとした次巻への橋渡しが出来ている。
男の娘好きなら買って損はない。
男の娘なのに…!! ★★★★★
最近流行の【男の娘】ですが、知らない人にはまだまだ抵抗があるジャンルだと思われます。
…が、そんな小さな事は放置してでも読んでもらいたい作品です。

話としてはしっかりと組み立てられており、滅多にない状況にも関わらず、恋愛要素もバッチリです。

最近のラノベにありがちな、『とりあえず脱ぐ、とりあえずエロくする』という方向に極端に向かっていない(多少の要素はありますが…)のも個人的に好感が持てました。

外観や仕草は女の子っぽい(そりゃそうだ)ですが、しっかりと男の子しちゃってますので、格好良く見えますよ。
男女問わず【可愛い】は絶対無敵だと私は思ってます。

可愛くも格好いい蘭丸くんを是非見てあげてください。
配役が、、 ★★★★☆
中学の時に好きだった女の子に告白するも、男らしくないと言われて振られる諏訪蘭丸
男らしくなってやると決起して、高校では空手部への入部を希望するが。
入部を申し込んだ道場は、どういうわけか新体操部の部室だった。
そこで一癖ありそうなお嬢様の白鳳院先輩に引きずられるように、二年生の女子の須賀蘭として女の園の世界に入る事になった。
さらにマネージャーを希望して、蘭丸を振った初恋の女の子も入部することに

こんなストーリーです。
蘭丸は女の子みたいな可愛らしい容姿の少年という設定ですから、例によって女装すればとびっきりの美少女になり
もともとバレイをやっていた経験があり、新体操の素養はあったので、すぐにそれなりの実力を発揮し。
事情を知らない下級生にすっかり慕われる事になります
その過程で、蘭丸は初恋の少女の本音を聞いたりと、いい感じに物語が進みます

それに一癖ある先輩の白鳳院先輩や幼馴染の葵など、わかりやすい配役で読みやすい物語と思います。
先輩としてか、男の子としてか、蘭の姿で下級生をかばったりする蘭丸は、なかなか読んでいて面白いでしょう
よくまとまっている ★★★★★
話の内容ですが、

中学3年の卒業式に初恋の女の子に告白し、男らしくないとフラらた主人公・諏訪蘭丸は
二度とこんな思いはしたくないと決意し、高校に入ってから男らしさを磨くために柔道部に入部しようとしました。
しかし、蘭丸の勘違いから入部した先はなんと新体操部!?
そこで部長の白鳳院先輩を手違いから怪我させてしまった蘭丸は、どうしても部員を獲得しなければならない
新体操部のために女装して新入生歓迎会に出なければいけなくなります。しかも初恋の女の子も新体操部に入部してくるわで
いったいどうなる?

といったラブコメです。

個人的に読んだ感想ですが、
キャラごとの役割がしっかりしていて、キャラの動かし方が上手だな〜っという印象を受けました。
嫌味な展開も、無理をする展開もないので、スラスラ読むことが出来ました。
特に主人公である諏訪蘭丸の後半の姿勢に対して、非常に好感を持ちました。
男の娘ものですが、ちゃんとラブコメとしてもしっかり成立しています。
正直な話、CARNELIANさんの綺麗な絵が好きなのでイラスト買いしてしまったのですが、内容もよかったので安心しました。

まだ話が続いていくのか分からないとのことなので、是非次巻も出してほしいという思いをこめて☆5つで!
期待以上の出来です! ★★★★★
タイトル通りのオトコの娘ものです。自分は割りとこういうジャンルが好きなので発売を楽しみにしてたんですが、これは面白い!ジャンルがジャンルだけに気軽に手に取るのは難しいかもしれませんが、この手のものが好きな人にはぜひおすすめです。

いやはや、主人公の蘭丸(作中ではほとんど「蘭」と呼ばれてます。そっちのほうがしっくりきます)が可愛らしいですね。ただ、それを必要以上に前面に押し出しすぎないところがまたいいと思います。この手のものって、焦点を当てている男の子の女装したときの可愛らしさばかりが描写されたり、異様に周囲に愛でられる展開がお約束かと思いますが、この作品はそこのところは控えめのようです。まぁ、男子高校生にレオタード着させてる時点でそういうレベルを超えているとも言えますが。
「男らしさに欠けるから」ということで初恋の人に振られてしまった蘭。それを克服するために、空手部に入るつもりが、ちょっとしたハプニングから「女子新体操部」に仮入部し、新入生歓迎会に出ることに。ある種男子禁制の女子新体操という世界ですが、意外なことに蘭は割りとすぐに順応してしまいます。ま、当然の展開として、他の部員からは、男として意識されていないようですけどね。されたらされたで大変なことになりそうですが。
読んでて思ったのは「失恋」と「恋が終わる」ことは似て非なるものということです。相手への想いをうじうじと引きずっているわけではないと本人は思っていても、やっぱりどこかで意識している。その想いを断ち切るために、また、とあることから自分に自信をもてないでいる想い人を励ますために、マネージャーとして入部してきた彼女とともに新入生歓迎会を成功させようと努力する姿は、彼の純朴な人柄を感じさせます。「頑張って」という言葉がいいですね。肝心の演技の描写がかなり簡単に描かれていたため、短めでしたが、今巻のお気に入りのシーンです。
蘭はもちろんのこと、Sっ気全開だけど暖かさも秘めている部長の涼子や、容姿などのことでからかってくるけど理解のある幼馴染たちなど登場人物たちも魅力にあふれています。また、ラストで登場した新入部員たちもかなり個性的。そうですよね。やっぱり「お姉様!」ってなりますよね。今後があるかはわからないそうですが、これはぜひ続きを読みたいと思うので星五つつけさせてもらいます。