愛だね〜、愛!
★★★★☆
著者のゲバラへの思い入れたっぷりのノンフィクションノベル。
村上春樹が小説家フィッツジェラルドによせたファン魂全開の著書、ザ・スコット・フィッツジェラルド・ブックを彷彿させる。この強い思い入れこそが、この本をただの伝記に留まらせず、少々センチメンタル過ぎる度合いもあるが、魅力的な作品にしていると思う。
ゲバラ在りし青春の日々、ともにバイクで旅したアルベルトは言う。
ゲバラもカストロも、彼らを英雄視すべきではない。
彼らは確かにすごい人物で、今後二度とこのような偉業を
成し遂げる人物は現れないかもしれない、だが、だた一人の人間である。
この言葉を受けて、著者は、懸命に客観的な目線で描こうとしている。
でも、無理!隠し切れない愛が伝わってくるからな〜。
スタッフは車なのに、一人バイクでボリビアを旅しちゃってくらいだから、
キューバにカストロに会いに、何度も出かけちゃってるくらいだから。
そして各言う私も、すっかり彼らの魅力にはまっちゃってる一人になってしまったから。
さて、反対に政治的側面は実にサラリと淡白に描いている。
それでも、アメリカ帝国主義の矛盾は十分に伝わってくるのだから、アメリカのやり方というのは酷い。他国への政治、経済介入は世界の警察どころか、世界の大泥棒じゃね〜の?しかも自国の利益を損なうとなれば、結局最後は武力で制圧。
なんだかね、21世紀になってもその図式は変わっていないように思う。
非常に思い入れのある本
★★★★★
本書は、チェ・ゲバラの一生を綴っているという点では『チェ・ゲバラ伝』(三好徹/著)と同じです。
ただ、『チェ・ゲバラ伝』はチェの研究者が書いたという印象を受けた一方で、本書はチェの大大大ファンが書いたという印象を受けました。
こんなことをいっては、著者に怒られてしまいそうですが、私はこの本を読みながら著者に親近感を感じました。
なので、『チェ・ゲバラ伝』とはまた違った意味で非常に読みやすかったです。
さらに、本書は私が中南米ひとり旅の途中で、キューバのサンタ・クララにあるチェ・ゲバラ霊廟を訪れて、彼の墓参りをした頃に読んだ本でもあります。
そういう意味でも、本書は非常に思い入れのある本です。
ソレデハ…
チェ・ゲバラの一生を簡単に知る
★★★★☆
キューバ革命をフィデル・カストロと供に成功に導いたアルゼンチン人であるエルネスト・ゲバラ・デ・ラ・セルナの出生から死までを綴った本である。チェ・ゲバラに興味うぃ持つ人にお薦めの本。文章も簡易なので読みやすい。
チェ・ゲバラとは何か
★★★★☆
20世紀最大のゲリラ、道徳の巨人とも呼ばれるゲバラの一生を追った本。とても読みやすく、ゲバラとは何か知りたい人が取っ掛かりとして読むのにオススメです。
ゲバラのまっすぐな思いが伝わってくるはず。
ゲバラの生涯
★★★☆☆
チェ・ゲバラの生涯をノンフィクション・ノベル形式で描いた作品。喘息と戦い続けた少年期やバイクで南米大陸を旅した青年期、そしてキューバ革命を実現し、更なる革命を目指してボリビアで死すまでを解りやすく描いている。ゲバラの生涯に何を感ずるかは人それぞれだが、ゲバラの母親への手紙やゲバラの愛した詩などを随所に散りばめるなど、人間としてのチェ・ゲバラに触れるには絶好の一冊。