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日の名残り コレクターズ・エディション [DVD]

価格: ¥1,480
カテゴリ: DVD
ブランド: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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生涯ベスト20の映画? ★★★★★
特段何も起きず、静かに物語が進んでいく映画です。しかし時々場面のいくつかを思い出す、そんな豊潤な内容が詰まっています。おそらく繰り返し何度も観るものでは無いでしょうが、観たということが記憶に残るのではないかと思います。これがこの価格で手に入る事自体が驚きです。少し傾向が違いますが、「魅せられて4月」レベル以上の映画だと思います。
原作とは違う面白さ ★★★★★
原作はカズオ・イシグロの小説です。
「自分の誤った過去を認めたくないがために主人公が過去を微妙に捏造するため、1人称語りが信用できない」という新しい手法を確立した小説です。
が、映画はそれとは異なる角度から作っていて、その意味においては原作からほぼ独立しています。そしてその試みに成功しています。

原作のスティーブンスはケントンの思いに気づいていながら気づかぬ体で嘘の記憶を読者に対し提示してきます。その嘘を記憶違いとして(しかももっともらしい言い訳付きで)少しずつ読者に訂正してくるという仕掛けになっています。それは昔の雇い主の真実についても同じです。常に何かを隠蔽し続けるんです。
そういった原作のテーマは映画の中の1人称語りからは読み取りにくくなっていますが、後半部分で一瞬見せてくれるのでこちらをニヤリとはさせてくれます。
ですが原作を読まないでも他の方がレビューしてるような別の楽しみ方が十分にできる構成なのでオススメです。


美しいドラマだと思いました ★★★★★
先のレビューアーも言っていたように英語の美しさに魅了されました。
時代が移り変わっても美しい言葉使い、美しい表現に出会うと誰でも感動すると思います。 
エマ・トンプソンとアンソニー・ホプキンズの組み合わせが良かった。 エマ・トンプソン
の演技は自然で無理がないので、観る人を彼女の置かれた状況や感情にいつの間にか移入
させてくれます。イギリスの貴族にとっては優雅で古きよき時代が終ってしまうのはとて
残念に感じました。ストーリーそのものはドラマチックでなくても、
愛の感情をプライドで心の中に押し込んだ執事と、エマ・トンプソンの何ともいえない感情が
(切なかった)です。 美しいイギリスのマナーハウスが素敵でした。安心して気持ちよく
鑑賞できるドラマ。
英国の階級世界が垣間見られます。 ★★★★☆
執事というと、日本ではただの「召使い」といったイメージでしょうが、上流階級における家庭使用人にも、階級制度があるのかを知るきっかけとなりました。
どれだけ本当の「執事」「女執事」「バトラー」「メイド」などの意味を知る人がいるでしょうか。
アンソニーホプキンス演じる「執事」の仕事に対するプライド、厳格さ、彼が唯一心をほぐしかけた「女執事」をエマ・トンプソンが演じます。
まさに大人の恋愛映画だし、二人が演じる別れのシーンの美しさと演技の見事さは圧巻でした。
公開当時は「退屈」な映画なのかなと予想して観ませんでしたが、(Around50)の年齢になってから観てよかったと思いました。
英国の文化の伝統をもっともっと知りたくなるきっかけとなりましたよ。
ナチス政権、ヒトラーの政策に対して、協力してきたイギリス貴族や社会、イギリス人の姿勢に対する批判との二つの側面で描かれています。イギリスのとったナチスに対する沈黙や協力が、主を信じ仕えてきた執事の存在とも類似しているということが、主題でもあります。
上記の点は、特典映像で詳しく語られています。
名作のひとつ。 ★★★★★
アンソニー・ホプキンスの名作のひとつです。
個人的には、ハンニバル・レクターに並ぶ秀逸な
演技だと思います。
在りし日の英国の紳士としての作法・言葉・振舞いが
随所に光ります。何度見ても心地がいい。
「恋愛映画」とはいえない『荘厳な人間劇』と呼ぶに
相応しいと、個人的には思っています。

割と日本では知名度の高くない作品のようですが、
人生の長い時間の中で誰もが経験し得る、自分では気付かない
”転機””切なさ””黄昏”を見事に表現した作品です。

ちなみに、恥ずかしながら
僕は、これを見て”黄昏とは”に少し気付いた様な気がします。

…推薦名作です。