sukimabacks
★★★★★
日本の映画俳優でいえば誰でしょうか、笠智衆でしょうか? すでに故人ですから叶わぬ夢です。なんかそれくらいの名優にやってほしいのです。でもってダブル構造で筆者の役も同時に。そんな奇妙なシナリオで
(有)タケフジ
★★★★★
この本を元日本人(でいいのかな?)が書いている事が素直に嬉しかったです。とても繊細で礼儀正しく、本音と職務としての立場のしのぎ合いが絶妙です。ラストシーンの雰囲気ったら言葉で言い尽くせない哀愁に包みこまれます。著名な日本人作家も色褪せて見えてしまうくらいの感動を味わってみてください。
きまぐれ堂
★★★★★
イギリスで執事をするスティーブンスが過去の様々なことを思い出しながら旅行をするストーリー。執事ってどんな仕事をしているのか良く知らなかったのですが、こういう存在だったんですね。昔の雇主ダーリントン卿、淡い恋心を抱いている女中頭のミス・ケントン、執事だった父のこと‥などを主人公は手記のような形で語って行きます。これが切ない。読み終わって本を閉じたとき切なくて苦しくなりました。でもとても良いラストです。
チトの本屋
★★★★★
映画は見ていましたが、本は初めて読みました。主人公の素直になれない気持ち、心の葛藤…カズオイシグロさんの他の作品も読んでみようと思います。
まんなかすみっこ書店
★★★★★
ブッカー賞受賞作。カズオ・イシグロの作風である淡々としたトーンが、主人公の執事スティーブンスが、イギリスの田園風景を旅しながら過去を回想する、といった内容に見事にはまっています。社会的な視点もきっちりいれつつ、どこか夢のような印象も残る。映画にするにはうってつけだったと思います。個人的には、ラストが好きです。ウェイマスの海で、桟橋の明かりがついた後が特に。その直前の「ハンカチおじさん」(勝手に命名)の場面も好きです。ラストの印象で、「わたしたちが孤児だったころ」と「遠い山なみの光」より、明るい希望を感じられます。
王十書店(漫画部門)
★★★★★
ある執事が、車での一人旅の中で、過去を振り返る。途中、主人公のあまりの鈍感さに少しイライラしましたが、最後の方で漂う哀愁が何ともいえません。A・ホプキンズ主演で映画化されていますが、そちらも良い出来だと思いますので、一度御覧あれ。
★BOOKS ラビリンス★
★★★★★
英国のとある邸に仕える執事が、短い旅の途中途中で回想するかつての思い出。自らの職に対する信念と、女中頭への思慕。旅の終わりに女中頭と再会し、やがて彼はある真情に到達する。日本人でありながらイギリスの歴史文化を見事に描いた著者カズオ・イシグロは、本作にてブッカー賞受賞。―――ずっと読みたかった作品にやっと手が伸びた。そして久しぶりに“読書”を満喫し、読後はすがすがしい寂寥感なんて複雑な感情におそわれた。大きな出来事などなにもないのに、惹きつけてやまない文体、叙情。執事がラストに言葉を交わす男の「夕方が・・・」のひと言が記憶に焼きついた。いつかまた読み返したい。人生の夕方頃に。でもそれより先に映画を観たいな。アンソニー・ホプキンス主演で評判もよかったらしい。思い浮かべる英国の風景とラストシーンの黄昏を、映像で見てみよう。
メイドさん資料館
★★★☆☆
ブッカー賞受賞作。第二次大戦後、新たな主人に言われるがまま短い旅に出て、その先で大戦直前の30年代を追憶する執事のスティーヴンス。淡いと言うには余りにも淡過ぎる、女中頭への恋心。仕事の虫であった彼の執事としての生き方、日の沈まぬ国であった大英帝国の行く先……意味深な題名です。
街角の本屋
★★★★☆
忘れかけた人から手紙が届く。
その人を訪ねて旅に出る。
その旅中、思い出すのは昔のことばかり。どうしてあの時そうしなかったのか、そんなことを考えながら目的地を目指す。最後にたどりつく想いとは…。
少し厚めの小説にもかかわらず、最後まで他事に目もくれず、食事も適当に済ませながら読みました。
Cruiskeen Lawn
★★★☆☆
カズオ・イシグロはイギリス育ちの日本人。日本語不可。
人気の少ない場所に立つ寂しそうな背中。そんな印象だ。
誘悠堂
★★★★★
第二次世界大戦後のイギリスが舞台。すでに時代の化石と化している執事が、イギリスの美しい田園風景の中を駆け抜けながら、昔の淡い恋情と古き良き時代を回想していく。
◆作品に一貫して流れる、そこはかとない静けさ。それは、主人公が人生を捧げた大きな屋敷の持つ静けさであり、その誇りを最も大事にするがゆえ彼が抱えることになる、寂しさの象徴でもある。タイトルが、まさに秀逸。
◆新しい時代の波に乗ることに、うんざりし疲れ切っている彼が、最後には新しいアメリカ人の主人のため努力していくことに、意欲を燃やして終わるシーンは、そんな寂しさの中にも昔の彼が戻ってきたかのようで、安堵させられた。
陽気な本屋
★★★★★
イギリスの大きな屋敷に住む執事の見た日常。イギリスの田舎の描写も素晴らしく、惹きこまれます。
泡沫の日々
★★★★★
A・ホプキンスが演じた「日の名残り」原作。映画も原作も素敵なのです。
e-Hong(良い本)
★★★★☆
30年代の英国貴族と執事のおはなし。
貴族を主人公にした小説なら数ありますが、執事を主人公にした本書は印象深い。
品格を追求し、仕事の虫であるスティーブンス執事は存在感を出さないことをも追求した。
英国らしさを十分に味わえる1冊。
茶々の本屋
★★★★★
何度も読みました。イギリスの貴族の屋敷の執事さんのお話なんですが、生粋の西洋人にはこうは表現できないでしょう。
アンコール
★★★★★
静かに流れる時間。執事として歴史に立ち会ってきたという自負と、過ぎた日への心残り。カズオ・イシグロの世界を名訳でどうぞ。
ドーナツ★ショップ
★★★★★
執事さんがラジオを聞いてユーモアを身につけようとするところが忘れられない。
雲書房
★★★★★
何とも厳しい執事の掟。究極の謙虚さ、自己コントロール能力を要求され、しかも一生住み込みとして、そこに留まること。こんな職業に適性のある人もいるのかーー或はそれは代々執事という血筋のものか。抑制の上にも抑制という状況ながら、私は息苦しさを感じなかった。むしろそんな生き方も爽やかに存在するのだという静かな肯定は、わたしの気質によるものか。どの人生にも苦味はあるものだから。
Kiji BOOKS
★★★★★
イギリスの日系人作家カズオ・イシグロがブッカー賞を受賞した名著の映画化。アンソニー・ホプキンス、エマ・トンプソン主演。オックスフォードの貴族の館を舞台に執事長のスティーブンスの姿を描いています。
英国王立書房
★★★☆☆
映画にもなった有名な作品です。原作は、とても良い英語でかかれているのでやる気のある人は是非原書でチャレンジしてみてください。映画で舞台になっている邸宅はExeter近郊にあり、冬の間は見学できます。英国貴族に興味のある人、これを読んで、映画観て、Exeterに行きましょう。
いぬ屋
★★★★★
ゆるゆると流れる時間。その中で培われる伝統。世の中の移り変わりによって変わらざるを得なくなる瞬間。ふと立ち止まれば、誰しも置いてきてしまった気持ちにすがり、手繰り寄せたくなるのかもしれません。
だんだらぼっち堂
★★★★★
何年か前にジェームズ・アイヴォリー監督による映画化作品を観て、これがとても良かったのだけれど、この映画に原作があることに少なからず驚きました。小説として取り上げるにはあまりにも地味で、難しい題材だと思ったから。ところがこの原作、イギリスで最高の文学賞と言われるブッカー賞まで受賞した小説だという。映画を観た時は、主人公の、あまりに職務に忠実であるが故の切ない恋模様が物語の核だと思っていました。それが大きな割合を占めているのは原作も同様。けれどもっと広く、品格とは何か、最良の道とは何かを探究する内容だったように思います。特に難しいことを言っているわけでもないのに、皮肉なユーモアに彩られた文体に引き込まれているうちにいつの間にか深く深く考えさせられてしまう。どこをとっても無駄なものなし。超のつくオススメ作品です。もちろん映画も。
じいさんてんさいじ
★★★★★
書き出しから最後まで、イギリスの伝統の重みを馥郁たる文章の行間ににじませつつ、ゆっくりとストーリーは動いてゆく。
まさに文章に酔うように浸るように慈しみつつ包まれてゆく感覚。ある程度人生を経験した方々に特にお勧めしたい。
ちなみに、映画化されたが、こちらは今ひとつ。
英国の伝統と哀しみに浸る
★★★★★
ひたひたと、おかしさと哀しみが伝わってくる。やがてそれは全身に浸ってくる。
推理小説の趣さえある。あきさせない。
すばらしい。
ついでに、同名の映画は、原作の趣を今ひとつ伝え切れていない。
金魚とイグアナ
★★★★☆
いまは失われつつある良きイギリスの伝統。執事という特殊な職業にあった男は、去りし過去の日々に思いを巡らしながら短い旅へ出た。ブッカー賞に輝いた抒情性あふれる文章が魅力的で、生真面目なゆえにおかしくも哀しい主人公に人生の哀愁を感じました。微妙にストーリー違いますが、映画もしんみりして◎です。
人気の本には注意
★☆☆☆☆
せっかく予約したのに、突然在庫切れのメールが届きました。内容がとても良い本だけに、楽しみを裏切れたように感じて残念でした。
想像以上に美しい状態でお届けいただきま…
★★★★★
想像以上に美しい状態でお届けいただきました。内容も想像以上で満腹です。
新品で全く問題ありませんでした
★★★★★
新品で全く問題ありませんでした