青春をたどる旅
★★★★☆
定番の浅見光彦シリーズの旅情推理小説。
神奈川県横須賀市と石川県金沢市が中心となる。
77歳喜寿の被害者の生前の足跡とオーバーラップするように青春の足跡をたどる。
お約束の恋愛模様と刑事局長の弟という身分バレのシーンがないのが寂しい。
定型的ではあるが、後半に緊張感が増し、大捕物の末、急転直下解決する。
書き下ろしらしく、無駄のない展開が、スイスイ進んで心地よい読み心地が得られる。
浅見光彦シリーズの水準作と言えるだろう。
あっさりしすぎ・・・
★★★☆☆
いつもの浅見シリーズとは違い、恋愛的要素がない。兄が刑事局長とばれることも無い。人と人との絡みもさらさらしていて味気ない感じがした。犯人も途中で予想がついた。
石川の内灘砂丘のイメージからタイトルのついたと思うのだが、全体的にイマイチでした。
砂冥宮
★★★★★
書き出しから、三浦半島横須賀から始まり、地元の人間として興味深々でした。
そこから、金沢、横浜、仙台と進展していきますが、息もつかせず読み終えてしまいました。昭和10年台生まれとしては、時代背景も私の知りえる範囲で面白く読みました。お勧めの一品だと思います。(横浜在住・マック)