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経営者の精神史 近代日本を築いた破天荒な実業家たち

価格: ¥1,890
カテゴリ: 単行本
ブランド: ダイヤモンド社
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開かれた精神と閉じた時代 ★★★★★
彼らは今でいうMBA的経営者像とは正反対だが、どちらが魅力的なのかは言わずと知れている。ある時期まで、実業での成功はもっとエキサイティングなものへの手段でしかなかった。いつからか、出世や事業の成功が目的となって、それを目的としているから確かに強いのだけれど、それ以上のロマンがどこにもないから、魅力的な経営者がいなくなった。
いまはリストラやコスト削減をした経営者がカリスマになる時代で、それを嘆くのは簡単だけれど、それは私たち一人一人が本書のようなユニークな経営者像を知らないことが、最大の理由だと自覚しておくべきだろう。CSRやステークホルダーという言葉がない時代から、彼らは経営の一歩先を常に見据えていた。
著者がこのところずっと日本近代史を追いながら問題としているのは、開かれた精神が生む人間の知的水脈についてであって、『「挫折」の昭和史』の石原莞爾と本書の経営者達はその点で同じ地平にいる。平岡煕がカッポレ団を組織して熱海の町を驚かせたのを、著者はメキシコ南部の祭りになぞらえる。著者の横断的知性が日本の産業史に踏み込んでいることを、もっと経営学者達は真摯に受け止めるべきだろう。
中身が今ひとつ ★★☆☆☆
文化人類学者がどのように経営者を見るのだろうと期待したが、事実の羅列で深みがない。
書かれている人たちも、どのような規準で選ばれたのかも分からないし、有名人だというだけでどうも関連性が薄いように思える。
残念。
入門作 ★★★☆☆
この本はダイヤモンド連載だけあって 掘り下げが薄い。但し それは山口もわかってやっていることで 要は彼の目指す「経営者の精神史」という 極めて先鋭的なテーマの「簡易版」を サラリーマンのよく読む雑誌に 載せてみたという感じだ。多くの人が あっさり読み飛ばすかもしれないが 面白いなと思った人もいるはずである。そんな人こそ「完全版」である「敗者の精神史」、「挫折の精神史」、「内田魯庵山脈」の山口3部作に進んでほしい。質量ともに ゲップすらでそうな 豊かな海が待っています。是非 「難破」してみてください。
精神史って? ★★☆☆☆
近代日本の経営者伝に興味があったので読んでみました。
文章は淡々と事実を述べていて、各経営者への思い入れはあまり感じられず、私には経営者の「精神性」も理解できませんでした。副題に「破天荒な云々」とあるので波乱万丈の物語の数々を期待して読むと失望すると思います。

経営者として近代日本の発展に貢献した一方で、一流の趣味人や芸術家であった人物が多く選ばれていて、戦後のサラリーマン経営者と違って彼らは余裕があった、だから今の経営者も精神的に余裕を持ってやって欲しい、というのがメッセージのようです。でも、昔のような階級社会があって初めて、そんな一流の趣味人社長が輩出するんじゃないでしょうかね。

関係者名が数多く出てきて、その中の1人の話題に途中で飛んだかと思うと著者の思い出話がはさみ込まれたり、経営者本人についても時間的に前後して語られていたりで、読みにくく感じました。 そもそも経済誌の連載だったようで、続けてたくさん読まないようにできているのかもしれません。

文化人類学については全く門外漢で、精神史とはどういうものなのか理解していないので、星ひとつまで厳しくする自信はありません。