この楽しいアンソロジーのシリーズも、もう５０作目です。
今回は、逢坂剛、横山秀夫、篠田節子、伊坂幸太郎、畠中恵、折原一、歌野晶午、田中啓文、小川勝己、小貫風樹のそうそうたるメンバーの作品が揃っています。
どの作品も素晴らしいのですが、作品の雰囲気が何とも素晴らしかった小川勝己の「胡鬼板心中」が最も気に入りました。
その設定の面白さで、篠田節子の「ヒーラー」、畠中恵の「思い出して」、田中啓文「時うどん」も、好みの作品でした。
いずれにしても、すべての作品が上質なミステリーということで、読んでいて心楽しくなりました。