食玩やらプラモデルやらカードやら、いやというほどおたくグッズが出てくる一冊です。そのグッズの説明がとても細かいのですが、リアリティという点では申し分なし。作者は自他ともに認める(笑)おたくだそうですが、その知識が遺憾なく発揮されています。
「ああ、好きなんだなあ」と、作者が書きたくて書きたくて書いた気持ちがよくわかります。
といっても、それだけの本ではもちろんありません。謎と言いますか、どんでん返し的なものもありますし、ただ幻の物体を追ってどたばたしているだけではなく、愉しめます。
おたくさんもそうでない人も、是非読んで欲しいです。