第１作はＴＶドラマという時間的制約もあって、閉園の危機から日本一の過程までがあまりに急ぎすぎていて、筋を追いかけるのに精一杯という感じだった。しかしこの第２弾は、小出恵介が「台本がリアルになった」とメイキングで言っていた通り、日本一になったこその悩みをゆったりと描いており、好感が持てた。動物の生と死やクレーマーの登場など、旭山がいま抱える諸問題を提起しているようにも見える。山口智充が「ドラマというよりドキュメンタリー」と言っていたが、まさにそんな感じである。変な人間ドラマを挟まず、動物と人間との交流に絞ったのが功を奏したのだろう。よって、何かドラマティックな結末を期待して観ると、何も起こらないまま終了してしまう。でも、これは悪いことではなく、動物園物語というのはかくあるべき、と思うのだが。レギュラーメンバーは演技に余裕がでてきたし、広末涼子も自身の成長過程を見事に演じていた。動物＝萌　の人には向かないが（笑）、家族で観るには最高のドラマだろう。

奇跡の動物園〜旭山動物園物語〜の続編登場。
閉園の危機から這い上がるサクセスストーリーだった第1弾に対し、
今回は超人気動物園となったが故のジレンマに揺れ、
主人公と理想に燃える思い込みの激しい新人女性獣医との確執等、
序盤は少々ストレスのたまる内容。
そんなぎくしゃくした空気を変え、スタッフ一同の思いを一つにするのはやはり動物達。
ラストには人々を笑顔にする感動が待っています。

毎回特典映像たっぷりで嬉しいシリーズ。
今回も見ごたえあるメイキング映像に加え、動物達の最新映像集も収録。
今しか見られないライオンの赤ちゃんの可愛い暴君映像にはノックダウン！
旭山動物園ファンは必見です。

出演者の方もちょっと仰ってましたが、また第3弾があれば嬉しいです。