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今、63歳

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: ロッキングオン
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北野武が傑作「アウトレイシ」に到達するまでの2年間の軌跡を語りつくす。
男の更年期を超えて ★★★★★

 まじめに北野武さんの本を読んだのは初めてでした。

章ごとに読みやすくまとまっていて、「一本全くブレない男」だと勝手に
思いこんでいたのが、「男の更年期」の部分まで読み進めて、ひとりの男性として
とても身近に感じました。
自分や取り巻く周辺を客観的に見つめて「おバカ」を「おバカ」と言える、
吐いた毒がいつのまにか世の中の本当のことを言い当ててしまう北野武さんを
柱の陰からそっと応援したいと思います。



ものの見方。テレビの見方。映画の見方。 ★★★★★
真っ当なものの見方、というのは大人になるとどうにもできなくなるものなのか。
斜めに見たり、あきらめちゃったりを”丸くなった”などというのはやはり間違い。
たけしさんを見ているとまず思い浮かぶのがこういうこと。
63歳の著者は相変わらず「王様は裸だ!」と言い続けている。
個人的に面白かったのはレギュラー番組8本のそれぞれについてのスタンス。
テレビに出続ける人、というのはある意味”ほとんどの人類が未達である領域”に行ってしまった”宇宙飛行士”のような稀有な存在。
その中でも飛び切りの”宇宙飛行士”である著者の眼で見たテレビや映画。
ぐるりと回って当たり前のことの様でもありますが、その”真っ当さ”に眼が洗われます。
人間 北野武 ★★★★★
この「ロッキング・オン」シリーズの武本はいつも楽しく読んでいるが、今回も期待通りの面白さであった。やはり映画に掛ける氏の並々ならぬ情熱が伝わってくるし、現在のTVやお笑い界の状況を冷静に分析?たしなめ?感心?という関心を寄せている様は「貫禄だな」というか、「もはや大御所」としての北野武の姿が微笑ましいというかツービート時代からのファンとしては感慨深いものがある。何より、やっぱり本音では「賞が欲しい」し「認められたい」んだな〜という「人間・北野武」の姿が見えるところが最高に魅力的な本だ。
読み出したら止まらない ★★★★★
アウトレイジについて語った長い文章が入っていたので買ったのだが、読み出したら止まりません。北野武の語りってなんでこんなに面白いのか。これまでの映画の自己評価や裏話などを、驚くほど構えずに語っている。「HANA-BI」は「ソナチネ」ほど大事に思っている作品ではないので、ヴェネチアの賞もじつはそんなに達成感がないとか、「座頭市」ではよくあるエンターテインメントを壊そうと思っていろいろやったのに、結果的には自分のスタイルを壊してむしろ普通のものになってしまったとか。
ヴェネチアでは「監督・ばんざい!賞」などができてしまって、キアロスタミに授賞するなんてことになって申し訳なかった(笑)、などとネタのように書いているが、あらゆる分野の賞レースなどで頂点を極めながら、よくもここまで客観的に抑えた自己評価ができるなあと思える。というか、実際、それだけの監督なんですよ!と言いたい。
他には最近のテレビのつまらなさについてや漫才についてなど語っていますが、どれも本当に面白いです。おすすめ。