インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

『吾輩は猫である』殺人事件

価格: ¥96
カテゴリ: 単行本
ブランド: 新潮社
Amazon.co.jpで確認
猫好きにはたまりません ★★★★★
奥泉光渾身の一作。本作の目玉は何と言ってもこの文章。まるで漱石本人が乗り移ったかのごとく、作者は「猫」の文体を完全に再現してみせる。この呼吸、このリズム。「吾輩」の我々人間に向けた舌鋒はいよいよ鋭く、愉快な仲間たちとの掛け合いの何と楽しいことか。二十世紀初頭の上海を舞台に、苦沙弥先生殺害事件を巡るミステリーは、やがて時空を股にかけた奇想天外な物語へ。「ぼくはこれを書くために小説家になった」と豪語する作者の筆は冴えに冴え、小説の醍醐味、読書の悦びを最大限に味あわせてくれる。
我輩の記憶 ★★★☆☆
本郷から上海に来るまでの記憶がない、我輩。
事件の謎を解明しようと、猫たちが知恵をしぼります。

ホームズとワトソン君(ホームズの飼い猫とワトソン君の飼い猫)が登場するからには、ホームズが謎を解くのかと思ったら、そうではない。船の中で、苦沙弥先生殺害の謎を人間たちが話しているのを、猫たちが聞くだけ。
その答えも、ミステリーの王道とは程遠い気がします。

現実離れしすぎて、どこか釈然としませんでした。

我輩が、記憶を辿ろうと奮闘する姿は可愛かったです。
それを読む価値はあるかも。
長いけど ★★★★☆
 その昔、『吾輩は猫である』や『坊ちゃん』等に感化された、という人は楽しく読み進められるんじゃないでしょうか。僕はそうでした。

 「ミステリの枠を超えた」とかいう言葉で評価される事も多い作者ですが、この作品は、まあその、所謂メタ・ミステリではあるのでしょうが、然し芯の通ったオーソドックスな本格物、という風にも読めると思います。筋がキッチリ立ちますよ。意外と、と言っては的外れでしょうか。
 長さを感じずに読了する事が出来ました。お奨めです。

最後でコケた ★★★☆☆
うーん。滑り出しは面白かったんだけどね。
なによりも猫のキャラクターがいい。「吾輩」を中心にして、「伯爵」「将軍」「虎君」「マダム」そして「ホームズ」と「ワトソン」が、それぞれ個性を出していて、特に伯爵と将軍の掛け合いがいい。これに密室殺人の謎がどっしりからんで、すこぶる面白い小説に出会えたと思ったのになぁ。

SFはSFで嫌いじゃないんだけど、それならそれで最初からそういって欲しい。本格推理の謎解きの部分でSFが出てくるのは反則だと思う。それに、魅力的なキャラクターたちも最後であっという間にいなくなってしまったし。

まあ、漱石の「吾輩は猫である」を読み直してみようと言う気になっただけでもいいか。軽妙洒脱な文体は、まさに漱石そのものだった。

「吾輩は猫である。」の謎 ★★★★☆
夏目漱石の『吾輩は猫である』に登場する名前のない猫「吾輩」、実は最後に溺れ死んでいなくて、どういうわけか船に紛れこみ上海へ。そこで巻き起こる壮大な陰謀とは…、ってお話し。
漱石「吾輩は…」を読んでなくても充分楽しめますが、苦沙弥先生はじめその友人たちも登場するので、読んでからだと十倍楽しめます。

事件の謎もおもしろく、猫の目からみた上海の描写なども興味深く読め、娯楽作品として最高です。漱石のファンの人に、ぜひ読んでもらいたいな。