「著者に会うな!」の典型、そして笑止
★☆☆☆☆
20年ほど前、「一杯のかけそば」という絵本が感動を呼び、絶賛された。しかし、その直後、作者の私生活が暴露され、大勢の人々に迷惑を掛けていた素性が知られてしまった。作者と作品は分けて考えなくてはいけない風が広がった。
さて、本著に書かれている、総合的な学習については、やりさえすれば教育がよくなるという楽観的な考えの人は今日少数派であろう。新学習指導要領にも時間数の削減が示された。
百歩譲って、著者の主張が正しいとしても首肯しかねる。
私はかつて筑波大学院に中学校教員を休業して自費で通っていたが、
門脇氏の教育社会学の講座を受講して、驚き呆れることがあった。
(ちなみに、私は講義だけとっていただけで、氏の所属学科とは別の学科の所属であった。)
・私の名前は姓も名も難読かつ珍しいものだが、さんざん珍しがったあげく、黒板に書かれた上、
そのまま講義が終わっても消さずに放置。
・私の発表したレポートは氏の学説や著書を批判したわけでもないのにボロクソに批判
(他のできの悪いレポートでもこれほどの扱いはなし)
・ほとんど出席していたにもかかわらず、全教科中唯一の最低評価。
(休んでいた人の方がなぜか高評価。まあ再受講にはならなかったが)
まったくもって、この方の「社会力」ならぬ「社会性」はどうなっているのやらと思わされた。