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グラスホッパー

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 角川書店
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再読すると ★★★★★
以前、伊坂さんこの小説を「シリアス?コメディ?オフビート?」と、店頭のポップか何かで紹介していました。 今回、再読してみると、伊坂さんの言いたかったことがわかったような気がします 鈴木は、「僕は、君のために、けっこう頑張っているんじゃないかな」と言って自分を奮い立たせますが、その度に、状況は悪くなっていくし、蝉は、文句を言いつつも仕事はきちんとこなし、自分のミスを、上司の岩西にきちんと報告しようとする、真面目なところがあるし、鯨にいたっては、胡散臭いホームレスに唆され、無理やりに、乱暴にすべてを精算しようとしています 冷静で、無感情に思える槿も、鈴木をからかって遊んでましたし、ファニーな殺し屋の物語というのはかなり、的を射ていると思います 蝉と鯨は、死を迎えることになるんですが、その最後はわりと報われる、というか悪くないように思えます 蝉は、嫌悪していた岩西との関係が和らいだように見えますし、鯨は、自分を騙すことをおぼえ、鈴木を押し屋として始末することで亡霊から解放されます 殺し屋として、活躍してきた2人にしては、上等な最後だと思います グラスホッパーは面白い小説です。今回、改めて、そう思いました。
色んなものが欠落した作品 ★☆☆☆☆
あらすじをそのまま長文化しただけのような内容で、
読者を引き込む力が感じられなかった。

話をなんとか破綻させないよう完結させるために、
リアリティを犠牲にし過ぎている。
ちょうど良いところにエンジンかかったままの車が放置してあったなんて、
そんな展開が許されていいのだろうか?
「鯨」が「蝉」を見つける前のタクシー運転手のやりとりなど、
もう色んなところでストーリーをつないでいくための作者の苦労が透けて見える。
読者にそれを感じさせたらダメだ。

キャラクターに深みがないのが致命的。
どの登場人物も、読者の納得できる意志を持っていない。
「鯨」や「蝉」が首を突っ込む動機も適当に思えるし、
鈴木の危機感の欠如にもバカらしくなってくる。
コンピュータウイルスに絶えず感染するだとか、
現実的にはそうそうないことをサラリと書かれても辟易する。
台詞回しにもまるでセンスがない。

比喩表現も巧くなく、文体にも味がなかった。
この作品を通して結局何が言いたいのか分からないし、
ただの娯楽作品だとするならば完全に落第。
伊坂幸太郎はどんな話を書くのかと期待していただけに、星1つ。残念。
エンタテイメントとしてはそこそこ面白いけども、読み終わった後にあらためて何かを考えるきっかけにはならない感じ ★★★★☆
『砂漠』も読みましたが、随分『砂漠』と本書とでは作風が違うな、と感じました。
個人的には、『砂漠』のほうが好きかな。
砂漠

ミステリ、というか、ハードボイルド小説、ということですが、確かに、鈴木・鯨・蝉の三者が最後のほうでひとつの線にまとめられていく過程はわくわくドキドキして楽しめました。この先、いったいどういう展開になるんだろうか?と気になって、どんどん先に読み進めてしまいました。
ただ、その殺人の動機というか、登場人物が殺人に至る過程にあまり意味を見出していないところが、小説としてどうなのかな、と。
教師だった鈴木が復讐のために裏社会の会社に勤める、っていう設定もなんだか不自然な感じがしましたし。

エンタテイメントとしてはそこそこ面白いけども、読み終わった後にあらためて何かを考えるきっかけにはならない感じ、です。
このパターンは ★★★★☆
登場人物を複数出してストーリー進行を平行させ、最後に繋がっていくという形を作者は得意と
していますが、本作もそんな感じです。この形式は、中々物語に入り込むのが難しいというか、
話がパラパラと目まぐるしく変わるので頭がついていかず(私頭悪いんで、、)そんなに好きな
手法では無いのですが、本作は軽妙な描写、しゃれた筆致、世界観で描かれているのであまり
苦にならずに読み進める事が出来ました。

三人の殺し屋と超ブラック会社社員、そしてその会社社長に怨みを持つ主人公。これら登場人物
が絶妙な塩梅で絡み交錯する。

最後もホロリというか、ニヤリというか、後味良く終わる感じでとても良!でしたね。
対峙 ★★★☆☆
元教師の主人公は、妻を亡き者にしたが車に轢かれる瞬間を目撃し、正体を探るために尾行を行う。一方で、自殺専門の殺し屋である鯨、ナイフ使いの使者である蝉も正体を探る。彼らの思いが交錯するとき、物語は唸りをあげて動き出す…。


多様に伏線が敷かれており、物語は二転三転していきます。全てが終わった時、主人公が対峙するものとは…。


「自殺する奴ってのが大嫌いなんだ。人間だけだぜ、逃げるように死ぬのは。偉そうじゃねえか。どんなに酷い環境に置かれたって、動物は自分からは死のうとしねえよ。自分たちが生き残るために、他の動物がどれだけ犠牲になったか知ってるからだ。人間ってのは、傲慢だよ。だからよ、俺は飛ぶんだよ。死ぬのは、そのついでだ」