かけ足でみる東京の歴史的な場所・建物など
★★★☆☆
東京を散歩するのは好きだが,それにパスをつかったことはあまりない. この本は 200 ページくらいのなかに 20 数とおりの都バスをつかった散歩コースを紹介している. そういうわけだから,個々のコースについてはかぎられた場所をかけ足で紹介するのにとどまっている. もうすこしそれぞれにページをさいて,その魅力を紹介したほうがよかったようにおもう.
それぞれのコースのなかにある場所や建物にはは歴史的なものもあり,あたらしいものもある. しかし,著者がとりあげているのはほとんどが歴史的なもの,とくに神社・仏閣,公園などがおおい. 東大本郷キャンパスをとりあげても,最近の建築物などには目もくれず,むかしながらのいちょう並木や安田講堂がとりあげられている. それが著者の趣味なのだろうが,私だったら,もうすこしちがうものにも光をあてるところだ.
小さいが奥行きの広い東京を再発見
★★★☆☆
道一つ越えれば違う顔が見える、奥行きの深い東京の街を、バスという視点からうまく切り出している。東京駅から荒川土手、または東京駅から金町というコースをたどり、所々で下車してぶらぶらと見てつづる景色から、都心から郊外へという変遷を色よく感じさせる。江戸川区内に残る漁村の雰囲気、下町の市場の賑わい、武家の中心地の風情、博物館や大学といった文化の香りなどなど、バスを降りて見つけた著者のちょっとしたエピソードが「バスで旅をしている感」に花を添えていてまたよい。しかし後半にあった、乗り継ぎで環七半周、明治通り完走っていうのはやや過酷そうではあるが。
著者自身も言うように、もう少しゆったり感は欲しいが、東京の持つ味わいは出ていて、読むと紹介された場所へ足を運びたくなる。ちなみにp45「世界一大手!松井」っていうのは、やっぱり「王手」の間違いなんだろうな…
関東地方在住の人向けガイドブックかな
★★★☆☆
都バス一日乗車券を活用した、都内観光ガイドですかね。
行ける環境にある人には面白いかもしれませんが、遠方に住んでいて、読むだけでその風景を想像を
して楽しむのにはちょっと不向きかな〜、と思います。
また実際に書いている季節が結構短期間に集中しているので、他の季節については分かりづらいと
感じました。
そのうち、実際に試してみようとは思います。