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新版 ソロスの錬金術

価格: ¥2,100
カテゴリ: 単行本
ブランド: 総合法令出版
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哲学から始まる相場 ★★★★☆
相場観や経済情勢がどうこうという議論からではなく、人間がこの世界を如何に認識しているのかを議論することから始まっていることに度肝を抜かれた。多くの人が日々の相場に張り付いていれば勝てると思う中ソロス、はこのゲームの参加者がどういう方法で世界を捉えるのか理解することから始めるのだから、ソロスが大勝ちして当然と思ってしまった。人間の理解は必ず不完全であるという主張を軸に話が展開されるが、相場に限らず、不完全な人間ゆえに、常に改善の余地が与えられていることを示唆する記述はとても勇気付けられる。
473億対1、という1986年から1993年までに記録した業績に対するオッズをリアルタイムで ★★★★★
オリジナルは1987年リリースだが今回の新版としては2003年加筆リリース。邦訳は2009年3月12日リリース。特に後半部分は、ファンドをコントロールするソロスの様子が正確に残されていて非常に興味深かった。

まず『金融市場は均衡に向かう傾向にある』・『政府の介入が妨げない限り資本の最適な配置が保証されている』という経済学の基本ルールが大間違いだ、という主張が最も重要だろう。何でも正直に綴るソロスは自身が上級証券アナリストの全科目で落第点であった、と書いている。なるほど。『均衡理論』から成立している経済学を真っ向から否定しているわけだから、持論が構築されてるソロスが及第点がとれる訳がないのだ。その彼の持論『再帰性』が彼のファンドを巨大化したのは厳然たる事実であり、長期的に勝ち続けたことで『経済学』がどうであれ、正しいのはソロスだ、ということになるだろう。もう一つソロスは金融工学に代表される『自然科学』の理論が『社会科学』では成り立たないと言っている。つまりそれはノーベル経済学賞受賞者で固めたLTCMが破綻した、というのがその一番の証明にも思える。

そしてこの上にコンビを組んだジム・ロジャーズの主張を組み合わせるとより一層興味深いモノが見えてくる。二人の著作は対にして読まれるべきなのではないか、と思う。

ジョージ・ソロスは『売り』の天才だと思う。つまり自身が書いているとおりシステムの欠陥部分を見つけ、その欠陥部分から破綻していく様のシナリオを四幕の悲劇のように書きとめ、破綻ともに悪魔のように『売る』のだ。そこにこの本の前半部分の哲学者ジョージ・ソロスの二面性を見る思いがする。
極めて難解です、ご注意を。 ★★★☆☆
 ソロスの哲学には、カール・ポパーの「開かれた社会とその敵」に由来するオープンソサイエティー論と、本書に展開されている再帰性理論を踏まえた相場論がありますが、いずれの系統も極めて難解です。
 本書の本邦初訳は1988年『相場の心を読む』で、その新版が1996年『ソロスの錬金術』、そして今回さらにソロスが手を加えた新版が本書です。初版が出たころはソロスはまだ50歳代であり、イングランド銀行を破綻させる直前のエネルギーに満ち溢れた状態であったと思います。肩に力が入って読み手のことをあまり考えなかったように思われ、生硬かつ退屈な読み物になってしまったのではないかと私には思われてなりません。
 おそらく、ヘッジファンドのトレーダーが読めば大変役に立つのでしょうが、一般の投資家にとって本書は果たして有益かどうかは大いに疑問。本書を読むなら『ソロスは警告する』を読むほうが遥かに楽です。第一線から退いたソロスが、肩の力を抜いて書いているからかもしれませんが、『ソロスは警告する』の再帰性理論はとてもわかり易く説明されています。
 ソロスを一冊だけ読みたいという方には『ソロスは警告する』をお薦めします。難解でも構わないから80年代にソロスのやったこと、考えたことをダイレクトに知りたいという方には『新版ソロスの錬金術』をお薦めします。
 星3つにしたのは、本書の内容が悪いなどということではなく、難解なので私が十分理解できていないから、良い悪いの判断ができず、中立の点数をつけたというだけのことです、悪しからず。
ようやく新版 ★★★★★
ソロスに興味を持ったのは、LTCM破綻に関する書籍を読んだのがきっかけです。
また、昨年読んだ『ソロスは警告する』の中でも、詳細は本書に譲るといった記述が
多く見られました。ちなみに、勝間和代氏も著作の中ですすめていましたね。

内容はかなり難解に感じましたが、LTCM破綻とソロスの哲学が醸成されていった
過程とが関係していると考えると、全体的な形は見えてくると思います。

一度読んで理解するのではなく、何度も読み返してモノにするしかないのかもしれません。
今後、自分の役にたつことを信じて、★5つで。