会話の指南書
★★★★☆
糸井重里の対談集。糸井重里を含む3人の対談が15本収録されている。「海馬/脳は疲れない」で、池谷裕二との対談を読んだ時に、ピピっときた。糸井重里は会話のプロである。ネタふり、感心、確認、同調、など会話を深く、そして盛り上げる技がふんだんに駆使されている。秀逸なのが、具体的な例えと、言い換えの妙である。後者は、即席キャッチコピーともいえる。「ダジャレマシン」「初鰹はなんんとしても食う」「店が閉まってからもやってるラーメン屋」「そうだっこれからは気だ!といいたくなる業界」「細密画現象」「歩きの英才教育」・・・等等。
斎藤孝いうところの「添いつつずらす」会話のエッセンスをぜひ味わっていただきたい。