さすがに古いな
★★★☆☆
まー、さすがに今読むと内容が古い!
メカニズムをテーマにしたフィクションはそのメカの進歩にしたがって陳腐化する宿命にあるのは常なのでテクノロジーの古さを責めるほど自分はガキではない。
でも、ライバルメーカーの試走中の事故を盗み撮りしてそれを週刊誌に売ったり、事故車両を表通りにさらして「○○社のクルマはこんなに危険なんです!」なんてキャンペーンを貼ったら辱められた企業よりもそういう陰険な行為を仕掛けた方が糾弾されるんじゃないかと?
たかが自動車ディーラーごときが愛人を囲うというのも「何様のつもり?」ですし。
「昭和30年代はこういうやり方でも通用したんだな」程度に考えれば読み終わった後でも後悔はしないでしょう。でも、この小説みたいな事が今でも通用すると思ったら大間違いだと言う事は、さすがに今念を押すまでもない事ですね。