シソーラスの決定盤だと思う。
紙版をご存じなく購入を検討している方は、まず書店や図書館で確かめてみることをお勧めする。
語釈がないので国語辞典との連携は必須。

デジタル版は紙版をそのまま電子化している。
紙版で迂遠だった、索引→見出し→類語群、という使い方もデジタルであれば通常の辞書を引くのと変わらない。目的の語を入力してやればあっさりと類語群を探し当てることができる。便利だ。
紙版の後書きで編者が書いていたように、デジタル化され、国語辞典と組み合わされることでシソーラスの本領を発揮していると思う。

わずかな難点は「索引語数の少なさ」だ。
収録されている語数は膨大なのだが、その膨大な語数の中から索引語を部分的に抽出していて、類語としては記述されているのに一回で検索にヒットしてこない場合が少なくない。その場合には「全文検索」をすれば良いだけなのだが、その手間がわずかに惜しい。

付記：
有志の手によるEPWING辞書への変換ツールが存在する。完璧かどうかは不明だが、実用的には問題は見あたらない。マイナーOSを使用している人にはLogoVista版は便利。あくまでも自己責任で動作の保証もないが。