いつものように、どこか複雑で細かい知識の本ではなく、
小宮流人生の教科書であった。

小宮さんの知識というよりも知恵を学ぶ本である。

この本を読むと、人生はテクニックではないという事を学べる。

反省点も出てくるが、それもまた勉強である。

わかりやすく簡潔に人生の知恵が学べる。

まさに「SYMPLE　IS　BEST」であると思う。

「小宮流「生き方・考え方・働き方」の集大成」とある通り、人生の原理が簡単なことばでまとめられています。
その章を以下の通りに分け、詳しく分かりやすく説いてくれています。

１．正しい考え方を持つ
２．自分を磨く
３．本質を勉強する
４．一流を目指す
５．リーダーになる
６．思いをかなえる
７．誠実に生きる

その中の一節を紹介します。

「木を見て、森を見て、風を見る」

虫は近いものを複眼で見る目を持っている。
鳥は空から広く見る目を持っている。
魚は流れを見る目を持っている。

細かいことも大事。
全体像も大事。
そして、方向性も大事。


私たちが気づきにくい視点を与えてくれる一冊です。
ただ、いくぶん値段が張るきがいたしますので、☆は四つとさせていただきます。

壁にぶつかってもがいている時や、進むべき方向に迷っている時に、
原点に立ち返らせてくれるような内容で、
肩の力がスッと軽くなって、今やるべきことがハッキリと見えてくる一冊です。

斬新な味つけや刺激的な味を欲してる方には、物足りないかもしれません。

最近の本は、成功の原理・原則（素材）に独自のアレンジを過剰に加えて、
スパイスをガンガン効かせて「はい、召し上がれ」というのが多い気がします。

この本は、良質の素材に余計な手は加えず、素材そのものの
おいしさや味わい深さが分かるような優しい味付けで提供してくれています。

味の満足度は星五つだったんですが、器を立派にしすぎて少々お高い観があったので
星１つ減点にしました…。

七つの大項目夫々に小項目が、
正しい考え方を持つ　１２小項目
自分を磨く　１５小項目
本質を勉強する　１４小項目
一流を目指す　１６小項目
リーダーになる　１７小項目
思いをかなえる　１１小項目
誠実に生きる　９小項目。
見開き一ページ、
右側にタイトル、左側に注釈。
分かる、平易に伝わる書き方です。
はっとするよりも、なるほどといった感じです。
どれもこれも著者の肉声、
経験に裏打ちされたものであろうし、
著者独自の言い回しで、教条的でもないし、
肩の力も感じない。
著者自身が自分自身に言い聞かせているような内容です。