トンデモ世界
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銀行にお金を預けておけば利子によって増えていく。
単純に考えても沢山預けている人には沢山の利子が入り、
少ししか預けてない人はあまり利子の恩恵を得ることができない。
この極めて単純な一点のみに限っても、格差を増長している。
これが国単位、為替や税金、そして金融技術を交え、さらに巨大化していく。
金融技術は煎じ詰めて考えれば利子(利回り)をいかに大きくして、一箇所に集約していくかの技術だといえる。
リーマンショック以降、実態経済と離れたバブルマネーなどとヘッジファンドが揶揄されるが、
結局、銀行を介した全てのマネーが実態経済と乖離しているのではないか?
資本主義社会そのもの、お金を中心といた現在の経済そのものの
構造的欠陥をこの本は暴いている。
この本に書いてあることを最近流行の陰謀論と笑うことは簡単だ。
しかし、この本が書かれた2008年以降の世の中を見ても、明確な反論ができない。
お金とは何か、労働とは何か。
真剣に考えるよい機会になった。
あまり考え過ぎると現在の仕事や生活が空しくなってしまうところはあるが・・・
しかし残念なのはこの本のタイトルと装丁。
自らトンデモ本ですよと自虐的。
でも実は今のこの世の中をこそがトンデモ世界なのかも知れない。
別に難しいことではないのです
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この本の内容は真実です。著者の努力と勇気に感謝致します。しかし、前提となる大切な見地が抜けているのではないでしょうか? 金本位制や地域通貨などいろいろ言われていますが、その前にお金というものは本当に必要なのでしょうか?疑問に思われた方は、以下の小説とサイトをご覧になられてみて下さい。小説:お金のいらない国 http://www2u.biglobe.ne.jp/‾nagaryu/okanenoiranaikuni.html ブログ記事:お金って本当に必要なもの? http://blog.goo.ne.jp/seigyo-nb/e/803695b6f96d53aaa2c7b14a3a3c5e5e
目からウロコ!
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普段から知っているつもりの「お金」について、その歴史、現状の金融システム
など、経済に全く興味、関心の無い人も、ある程度の知識を持っている人も
分かりやすく、衝撃の事実を知る事ができる内容です。
全5章からなり
第1章では日本の財務状況が誰にでも分かるように明快に、且つ奥深く書かれています。
第2、3、4章に掛けては
金融がもたらすグローバリゼーション
世界の金融システム
「お金」についての秘密や歴史などについて
大変、分かりやすく書かれています。
第5章では、著者の提案する「お金」についてのシステムなどが
紹介されています。
全体的にテレビやラジオ、新聞では知る事の出来ない「真実」
が書かれており、驚きと感動の連続で、個人的に貴重な本に出会ったと感じています。
「経済」や「お金」という言葉にはどこか無機質な冷たいイメージを抱く人も多いようですが、
著者の「経済観」が人間性に溢れ、人類の幸せを願う「血の通った暖かいもの」である
ことにも大変感動しました。お勧めの一冊です。
内容は経済の話だが、わかりやすく書かれている
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目次を見ると、経済に関する専門用語がズラリと並び、一瞬にして読む気が失せてしまいそうである。しかし、専門用語や各種グラフは出てくるものの、文章は易しく、素人にもわかるように書かれてる。この辺りは、筆者の頭の良さ、文章力の高さを感じた。
さて、内容であるが、あまりにもひどい日本経済の現状に、すっかり気分が滅入ってしまった。輝かしい学歴を掲げる政治家や官僚によって進められている政治が、なぜこんなひどいことになってしまったのか、全く不思議である。許せない。
素晴らしい内容
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どうして世界はこんなに不公平なのか、日本は借金まみれなのか、お金とは何なのかが知りたくて、読んでみました。
前半は「日本て相当ヤバイ」と絶句でした。経済は実質破綻していて、円が価値を失う時がきたら、低い食糧自給率とエネルギー自給率のため、国は滅びるんじゃないかと。
後半はいろいろな仕組みを解説しながら、希望の方向へ向かっていきます。
著者が示すようなお金の改革がすぐに出来ないかも知れませんが、希望はあります。
多くの人、特に政治家に読んでもらいたいと思いました。