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シューベルト:交響曲第9番ハ長調「ザ・グレイト」

価格: ¥1,250
カテゴリ: CD
ブランド: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル
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金管が吼えない、癒しのグレート ★★★★★
 かつて、交響曲第9番といわれた、ハ長調の大交響曲(D.944)、通称、”ザ・グレイト”。
 おなじみ、ベーム/ベルリンフィルの極め付けの名盤の他に、懐かしのヨッフム/バイエルン放送響、ワルター、カラヤン旧盤(1969)、遅いテンポならチェリビダッケ・レーグナー、最近のものではヴァント/BPOのものもある。
 私としては、最も遅く説得力の強いチェリビダッケや、遅目のテンポで平淡・あっさりとしているが、滋味深いバルビローリ/ハレ管の新盤(1964)を愛聴してきた。勿論、上述のベーム以下の演奏も、シューベルトの本質を突いた、活力のある精力的な演奏であるが、散々それらを聴いてきた今の私には、この曲に正面から対峙して聴こうという気になることは少なくなってしまっている。
 そして、晩年のジュリーニの新盤の”グレート”。
 最初は、歌わせ方にちょっとくせがあるような、ゆったりとした歌わせ方が、ちょっと鼻につきもしたし、もっと遅いチェリビダッケの方が魅力的に思えた。しかし、チェリビタッケは金管がここぞという場面で咆哮するのが、耳に痛いことがある(元気なときなら、爽快、なのだが)。繰り返し最も聴いてきたバルビローリも、金管は抑えられてはいるが、やはりうるさく感じられてしまうことがある。
 その点、このジュリーニ盤は、本当に枯れているというか、金管群が表に出て来ずに後ろからオケ全体を覆うような、金管と他の楽器が融和した録音になっており、オケも非刺激的な美音で答え、BGM的に聴くには最適(録音はライヴのためか、新しい割には少しこもり気味だが、キンキンしないのが何より良い)。
 この曲は大好きで、どうしても聴きたい時があります。でも、夜で音量を上げられない場合や、仕事をしながら聴きたい場合などにこの演奏は最高で、今や欠かせないCDになっています。
 ついでながら、最後の拍手は、チェリ盤同様いらない気がしますが・・ご愛嬌ですね。
歌心♪ ★★★★★
まず初めにこの盤で演奏される「グレート」はめっちゃ遅いです。こんなに遅いテンポに初めは違和感しか感じなかった私ですが、繰り返し聴く事によってあら不思議!なんという魅力的な演奏なのかと感じ入る事に現在なっております。
良く歌うとはこの事かと思います。全然、中だるみもしていません!シューベルトが意図したとかそういう問題ではなく、このテンポはシューベルトの良さを見事に表出させることに成功していると断言してもかまいません。そしてオーケストラも見事に演奏しております。
正直、フルヴェン盤もかなり好きなのですが(特に51年12月録音のやつ)、現在はこの盤の魅力には敵わないかなぁ、なんて個人的に思っております。
安いですし、買いでしょう!
肩の力が抜けたスケール感、溢れる楽想、横綱相撲じゃ☆☆☆☆☆ ★★★★★
最近フルトヴェングラーの第二次大戦中のこの曲の録音を聴く機会を得ましたが、録音が悪いながらシンフォニックなドラマを作り出そうとするフルヴェン盤に対し、本盤はスケールの大きな表現、80歳を前にしたジュリーニ先生が、まさに老境を楽しむがごとく、シューベルトをいとおしむがごとく、集大成のように拡げた大風呂敷は圧巻。フルトヴェングラーが巨匠なら、ジュリーニ先生は大巨匠ですわな。ほいで、スケールが大きいだけでなく、溢れんばかりに出てくる楽想(これはシューベルトの天才としかいいようがないですが)が、実にやさしく、わての心に染み渡ってくるんやなー。まあスポーツに例えますと、まだ触れていないのに横綱の存在感に圧倒されて、空気の圧力ですっ飛ばされてしまうかのような風格の演奏で、しかも、横綱の方は肩の力が抜けて微笑みをたたえてさえ居るような感じ。若いときのシカゴ盤もシャープで大好きですが、どちらもわての愛聴盤です