キャノンボール,ミルト・ジャクソン,ウイントン・ケリー,ブレイキー,ヒース
★★★★☆
この時期売れっ子だったキャノンボールは色んなところに駆り出されて、色んな人と競演してますね。
例えばビル・エヴァンズと(Know what I mean?)またはボサ・リオ・セクステットと。(Cannnonball's Bossa Nova)
今挙げた2つの例では少し違和感を感じますよね。
勿論キャノンボールは頑張ってソツなくこなしていますが、ジャスト・フィット感までは無理でしたね。
そこへいくとこのMilt Jacksonとの競演はまさにジャスト・フィット。
二人のブールージーな味が全く自然に融合されて、本当に安心して聴けるアルバムになっています。
またサポートが
Wynton Kelly (p)
Percy Heath (b)
Art Blakey (ds)
ですから文句あっか!のはまりようです。
ブレイキーのリム・ショット「カ・カ・カ・カ」も随所に聞けます。
キャノンボールも力いっぱい、遠慮なく実力を出している感があります。
また音がいい。 この時代のRIVERSIDEの(全てではないですが)録音はかなりの高水準です。
ただCDで聴かれる方、1曲目は飛ばしたほうが、スッとこのアルバムに入れます。
1曲目(Blues Oriental)は変な曲想で、ずっこけますので。(私はこの曲はないものとして2曲目からこのCDを聴いています)
王道JAZZですわ。
★★★★☆
彼の作品といえば「Something Eles」と「Mercy Mercy Mercy」しか持っていませんでしたが、ミルト・ジャクソンとの共演でしたら何の文句もありませんや。ブルースな雰囲気が良いですね。ピアノもドラムもベースも今や伝説の方々ばかりで、いやはや恐れいります。当時は大変だったのでしょうけれど、今思うと贅沢な時代だったねぇ・・・。
これはいい!
★★★★★
『マーシー・マーシー・マーシー』でのファンキーなキャノンボールもいいけど、ここでの「やっぱりビ・バッパー」な彼も素晴らしい。渋いです。いつも通りブルージーなミルト・ジャクソンのヴァイブも聴けてうれしい。その上、ピアノはウイントン・ケリー、ドラムはアート・ブレイキーとくれば、これはもう「お買い得福袋」。買いでしょう。
CDボーナストラックがまた良し
★★★★★
キャノンボールの堂々たる半身がジャケットの、彼のリーダー作ですが、ミルト・ジャクソン(vib)がかなりいい感じです。双頭リーダーという感じでしょうかね。自身のバンドで聴かれるような、奔放と言うか、無節操スレスレというか、そういうパーティー・ファンクも大好きですが、ぐっと抑えた、渋めのキャノンボールも僕は好きです。ブルージィな世界の中に、キャノンボールのファンクネスが、寧ろ鮮やかに浮かび上がってくるような心持ちがするのでした。ウィントン・ケリー、アート・ブレイキー、パーシー・ヒースという、好きな人にとってはたまらないリズムセクションも、実にいい仕事してます。特にケリーは素晴らしいです。大人のパッションを堪能できる名盤。