まず通読すべし
★★★★☆
世界史受験生なら知らないことは許されない「ハンムラビ法典」。でも、受験生の誰もがその1条すら読んだことはない。そんな「ハンムラビ法典」が日本語で読めるわけですから、忙しい受験生はともかく、もと受験生はとりあえず通読しましょう。そして、解説を読みましょう。すると、学校で習ったこととは違うことにも出会えます。
たとえば、
○「ハンムラビ法典」は世界最古の法典ではない。
○「目には目を、歯には歯を」という条文そのものは存在しない。
その他、トリビアとしては、
○「ハンムラビ」とは、「おじさんは偉大だ」という意味である。
○皮膚病にかかった妻を夫は離婚することはできない、扶養し続けなければならない、という、意外に優しい条文もある。