ちょっと気になることがあります。
前半で南軍が四姉妹一家の町が占領される章があります。
そこで敵である南軍の「敵」の色が濃過ぎるのが気になりました。
確かアニメでは南軍の兵士の大将が彼女たちの家を捜索するとき、
べスのピアノで彼は少年時代を想起し、思わず涙するシーンがありました。
ところで宮崎晃さんは「敵・悪」の人もそれなりの理由があって
「敵・悪」の立場に立つのではないかと考えていられる方です。
この大切なシーンが省かれてしまったは惜しいです。
おまけのCDですが、「いつかきっと!」と「おとうさまへのララバイ」の方が
良かったのではないでしょうか。
個人的にこの2曲が『愛の若草物語』らしさを醸し出しているように思います。
それでも四姉妹の喜びや苦悩が自分のことのように感じられました。
原作ももちろん面白いですが、やや宗教的だと思います。
その点で小説版『愛の若草物語』の方が読みやすいのではないでしょうか。