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原潜デルタ3を撃沈せよ〈上〉 (文春文庫)

価格: ¥690
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
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何が、誰が、主人公なのか…… ★★★☆☆
 前作「U307を雷撃せよ」は、文句なしにおもしろかった。故に期待していた。
 戦術的な記載は、前作同様、流石に元専門家らしく、臨場感がある。もっとも、私は専門家ではないので実際にどうか、は分からないが。しかし、手に汗握る「ドキドキ」感が、前作に比べると、やはり物足りない。それがどこにあるのか、と考えると、戦っている主人公がはっきりとしてこない点にあるように思う。艦長であるジム・ボウイーなのか、無人探査艇MAUSなのか、それを操るアン・ロアークオペレーターなのか。それとも駆逐艦USSタワーズなのか……。複雑な戦闘シーンを描いていて、より分かりにくそうだった前作で、そういった感想を持たないのは、その中心にいる人物がジム・ボウイー艦長であり、またUSSタワーズという駆逐艦にあり、そこがはっきりとしていたことにあったように思う。
 もう一点、今回残念だったことは、ジム・ボウイー艦長が魅力的に描かれていないことである。それはMAUSの存在、そのMAUSを操作するアン・ロアークが魅力的に描かれている事に由縁があるとするならば、皮肉的でもある。
 前作で、ジム・ボウイー艦長や、その他のクルー達(特にマクファーソン水測長)はとても魅力的であった。今回も、アン・ロアークオペレータは魅力的であった。そういった点では、おもしろいと感じさせられる。彼ら、彼女らに会いに行くため、本書を読むのであれば、また違った魅力にあえるのかもしれない。

 次回作には、ジム・ボウイー艦長が登場するか分からないとのことだが、是非とも再度ジム・ボウイー艦長の物語を、そして、魅力的なジム・ボウイー艦長を期待したい。
潜水艦同士の闘いではないのですが... ★★★★☆
ASWの闘いで、潜水艦同士の闘いではありませんが面白さは健在ですね。
前作でもそういえば潜水艦 vs 水上艦の闘いでしたから、その設定は変わりませんが...

パトリック・ロビンソンの新作を読んでいて感じる事ですが、軍事技術は日々進歩していますね。
(実際のモノとは異なり、設定だけの問題かもしれませんが...)
今回は核弾頭の技術に関する記述に驚かされました。

ミサイル原潜が出る話は多いですが、本当に核ミサイルが発射されてしまう設定に出会うのは初めて
か稀な事なので、上巻は本当にハラハラとさせられました...
ネタバレするから細かくは書けませんが...
ほぼ一日もかけずに上巻は読了です。

パトリック・ロビンソンが潜水艦戦、この著者は水上艦のASW戦という事で、ある意味で
棲み分けができているのかもしれません。