読み応えのある戦闘シーン
★★★★★
導入だった上巻に比べて下巻は、戦闘シーンが秀逸。さすがに水上艦の対潜水艦攻撃のプロ。きわめて正確に描かれているようである。また、本書は一方的に味方が勝つのではなく、多くの犠牲をはらいつつ、最後にやっと勝つというパターンであり、きわめて現実的。主人公がはっきりし切れていない気はするものの、さほど気になるほどではない。次回作を念頭に置いた終わり方になっているので大いに次回作に期待。次回作で最新鋭イージス駆逐艦のシリーズとなるか、大統領が主人公でいろいろな水上艦が出てくるシリーズになるかがはっきりし、本シリーズの色が定着してくるだろう。楽しみ。