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無音潜航 (角川文庫)

価格: ¥820
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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戦闘のディテールだけ? ★★☆☆☆
前に「8月15日の開戦」を読み良かったので読んでみました、この作品は潜水艦戦のディテールが描きたかったんですね、最初は日本国内のテロ事件から始まりますが後の9割が潜水艦の戦闘でそれ以外のストーリーはありません。少し大石英司さんと似てるんですが、大石さんより、ストーリーというよりも戦闘のディテールが全てという作品です。
エンターティメント性に優れた小説 ★★★★★
日本がテロの標的となり、韓国では未遂に終わった。が、東アジアで緊張が高まる。そんな状況下で、自分から攻撃することはできない日本の潜水艦の脱出行が始まる。
この辺りが、これから読む人のために明かせる限界かな。
いくつか感じる矛盾や疑問はありますが、インディ・ジョーンズ(若い人は知らないかな)の世界と同じで、次から次に困難が襲いかかり、それをうまく克服していくというエンターティメント性に優れた小説です。分厚い本ですが、一つ一つの節が短く時系列で語られ、ストレートな進行なので、通勤時間帯などを利用してチビチビと読み進めることも可能なストーリーです。
もっとも「真珠湾12月8日の終戦」や「八月十五日の開戦」というこれまでの著書からは想像できないフィクションですが。
消化不良 ★★☆☆☆
う〜ん、結局作者は何を書きたかったのだろう。
確かに、海上自衛隊潜水艦「さちしお」と中国海軍原子力潜水艦「405」の海中での駆け引きには、息を呑むものがある。が、ただそれだけで、ストーリー全体を通して、全く主題が見えない。
最初のテロの目的は?中国海軍が執拗に「さちしお」にプレッシャーをかけ続けた理由は?(「過去のプルトニウム紛失を隠したいため」にしては、行動が中途半端)北朝鮮内部の政治的確執の行方は?朝鮮半島危機への米国、そして世界の反応は?
最後の最後まで、消化不良が解消しなかった。
国産の潜水艦物としては秀逸 ★★★★★
潜水艦ものということで飛びついて買った。最初テロから始まっておやと思わせたものの、潜水艦の活躍になってからもう目を離せない。哨戒艇との戦闘、駆逐艦との戦闘、哨戒機との戦闘、潜水艦との戦闘シーンと潜水艦ものとしてうれしい限りの内容である。各シーンでの駆け引きにおいて自衛隊の潜水艦艦長が一枚上なのはご愛嬌。国産でこれほどの潜水艦ものがあるということを文庫になるまで知らなかったのは恥ずかしい限り。テロのシーンが知りきれトンボではあるが伏線の一つに過ぎないからあまり気にしない。本書は浅海で戦うという特殊な条件化で行われた潜水艦戦闘ものであり、そこが楽しめたから、大満足です。
欠点はあるものの、全体としては楽しめる本 ★★★★☆
同じ筆者による「八月十五日の開戦」を読み、その描写の具体性が気に入っていた。今回、ハードカバーで気になっていた本書が文庫化されているのを見つけ、さっそく読んでみた。今回は、日本、北朝鮮、中国の三カ国が黄海にて、一隻の日本の潜水艦をめぐって息の詰まるような攻防を繰り広げるというストーリーで、追う者、追われる者それぞれの立場から詳細に描写されている。日本人としては当然ながら日本の潜水艦の艦長に感情移入して読んでしまうのだが、最後までハラハラドキドキさせられる。軍事オタク?の筆者による妥協のない具体的な記述が、人によってはそれがマニアックに映ってしまうかもしれない。また、最初の日本国内で起こったテロ事件のフォローが何もないこと、名前入りで登場し何かの伏線かと思っていた人たちが後半になっても再登場しないのは若干気になった。多少、改善できる余地はあると思われるものの、全体としてはなかなか楽しめる本である。