濃い味やお肉の味に慣れている人には、シンプルすぎると思うかもしれませんが、野菜自身が持つ味にはっとさせられたり、こんなシンプルな材料で、ちゃんとおいしい料理になるんだ、という発見がある本です。

私もベジタリアンではないけど、この本を買ってから、肉や魚がない食事でも十分満足できるんだということを実感しました。

全然違う嗜好の料理に出会って、自分の料理の世界を広げたい人にこの本はおすすめです。

野菜につなぎの小麦粉がはいった団子を焼いたものはお好み焼きに似た味の、手間ばかりかかるぱっとしない味でした。量はほんのぽっちりで、おなかはすぐ減ります。つづけられません。見た目はとてもきれいなのだけれど、見てるだけになってしまったレシピ本です。
本当にこのレシピのご飯を食べ続けてたらほっそりさんになれそうです。

もともとブログで拝見して作ってみたのが
レンコンのシュウマイ。なんじゃぁこれは！！っていうまずさ。
レンコン高いのに。。
よって、この方のお料理の本は買うまいと思っていたのですが。。。
もっといろいろお野菜料理のアイデアが欲しいのと、
お手ごろな価格設定とジャガイモ、玉ねぎ、人参を使うレシピに
惹かれてしまったので、買ってみてしまいました。。。

オートミールと玉ねぎをつかったオートミールボール。
これ、レシピどおりやっても、私の持っていたオートミールがそうだったのか
「つなぎないのにどうやってまとめるんじゃ？」と思うぐらいぱらぱら。
しょうがないので、急遽、小麦粉を入れまくり。
小麦粉入れまくらなかったら、ただの玉ねぎとオートミールでした。
直後食べてみて、「どこが美味しいんだろこれ？」という味。
次の日のお弁当でやっと、
「ああ、これがお肉っぽいってことか」とは納得。
ご自分で書いていらっしゃいますが、
ご家族には、お肉やお魚を料理されるとのこと。
「野菜だけで美味しさをだす。」という決意はなく、
肉や魚の味もどきをお野菜で再現。というところが、
圧倒的に私の絶賛するお野菜お料理研の大家の方と違うんだと
納得したしだいです。

レシピのブログで有名なizumiさんのレシピ本。
文庫本サイズなので、キッチンにちょこんと置けてお料理の最中サッと見れてとっても便利です！
izumiさんのレシピのいいところは、とにかく簡単に短時間で作れること、ほとんどが冷蔵庫にストックのある定番野菜を使っててシンプルなこと、野菜だけで大満足の料理が作れることです。
仕事から疲れて帰ってきて、少々食欲ない時でもササッとすぐ作れて、野菜も栄養もたっぷりでとっても元気になるレシピばかりです。
レシピの他に、常備野菜のストック術やスパイスなんかの知識など色々載っていて、とってもためになる一家に１冊！おススメです♪

野菜だけでおいしいごはん (集英社be文庫 しA 36)
最近、マクロビオティックが流行しているせいか、野菜のお料理本は、ずいぶん増えました。
「美しくなる」とか「病気を治す」とか「病気を防ぐ」とか「環境に優しい」とか、もちろんそういう目的があって、野菜だけの食事を摂るというのもアリでしょうが、それだと「ねばならない」ことが多くなって、ちょっと、試してみようかな？ぐらいな気持ちの人間にとっては、結構ハードルが高くなるような気がします。

この『野菜だけでおいしいごはん』は、庄司さんが本当に野菜が好きだから、大好きな野菜を美味しく食べることを考えてできたレシピだけが掲載されています。
乾物との組み合わせ、ストックできる「塩たまねぎ」や「塩ねぎ」の使いまわし方も、参考になります。ちなみに「塩たまねぎ」「塩ねぎ」は、刻んでお塩でちょっと揉むだけ。（たまねぎの醤油漬け、にんじんの醤油漬けも同様）それで冷蔵庫で保存すれば、1週間から10日はおいしく食べられる、っていうのがいいなぁ〜と思います。作り置きおかずといいながら、3日以内に食べ切ってと言われると、なんとなくプレッシャーをかんじてしまうのです、わたしの場合（笑）。

調理方法も、お鍋でオイル蒸しにするとか、さっと炒める、和えるといった簡単なものが多くて、素材である野菜の味を活かし、かつ手軽に作れるというのが、とてもGood！

それと、基本的に1人分のレシピなので、一人暮らしはもちろん、家族はお肉やお魚も食べるけれど、自分は野菜だけ、といった方にも、手軽に利用できそうですね。文庫本ということで、お値段もお手軽な点も、点数高し！です。