話の展開は、1つの事件が次々と新しい事件に発展していくため、飽きずに読み進められます。
舞台が新宿近辺で、かなりリアルな作りになっているため、ある程度の土地勘があると、その辺もかなり楽しめると思います。
ただ…、
ラストの展開がちょっといただけません。
ちょっと、ミステリを逸脱した展開になってしまっているような。
急にアクション展開になるのではなく、どうせなら、最後まで推理を重ねて、言葉で真実や犯人を追いつめていく話であってほしかったです。
「残虐なシーンが~」のシールが貼られている理由がよくわかりましたが…とほほでした。
ムービー(?)部分で声が入るのですが、何気に有名声優さんが出演しています。
スタッフロールを見て、もう一度確認したくなりました。(ムービー回想がないのが残念)
ムービーに関しては、ボリュームをしっかり上げておかないと、低音が聞こえないことがあったため、台詞を活字でも載せておいてほしかったです。
CGは、綺麗なときと不細工なときの差が激しいです…。(特に女性キャラ)
神宮寺は、何気におまけシナリオの簡略顔(?)の方が格好いい気がします(笑)
全体的な評価としては、星3つというところでしょうか。
面白かったのだけれど、終盤の展開で、何それーって思わされてしまったので、それなりということで。
でも、続きが気になるため、PS2の2作目もやるつもりです。
データーイースト時代の神宮寺が好きな程、これをクリアーしてあまりの変わり様にショックを受けたプレイヤーも発売当時続出しました。
「シリアスな中にほのぼのとしたセリフが溶け込む」落ち着いた雰囲気の神宮寺を愛好していた自分もクリアー後にただただ呆然。
「ほのぼの感」をすっかり失った神宮寺では、しばし何をやったのか分けが分からない混乱状態にもなります。
「勢い」はあるものの、「勢い」だけがシナリオを作り上げてしまっている。
そして、「勢い」によってこれまでデーターイースト時代に作り上げられてきた神宮寺像がどこか決定的に壊れてしまっている。
それを「良い」と見るか「悪い」と見るかは、あえて評価の対象にはしないことにします。
廉価版とは言いつつも、廉価版発売当時「Kind of Blueプロモ用」に作られたDVD配付のついでにリリースされた、下手をすればそれだけの為に発売されたソフトです。