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中国が憧れた理想の国 日本―学校では教えない本当の歴史

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 草思社
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嫌中派、新中派のどちらにも偏らないバランスのとれた本 ★★★★☆
非常に風格のある文体で、ドラマティックにエピソードを紹介しており、読んでいて心地よい。著者はかなりの勉強家のようで、文献のみならず、よくここまで調べ上げたものだと、感心することしきりであった。それらは自分が知らなかった事ばかりで、多いに勉強になった。

また本書が素晴らしいのは、著者が節度あるバランス感覚を持っているところで、嫌中派、新中派のどちらにも偏っていない。題名だけ見ると、嫌中派向けなのかとも思うが、そうではない。真理に飢えるすべての読者に向けられた本だ。

中国に媚びるわけでもなく、アメリカの属国であるべきでもなく、伝統ある文化を継承する、独立した国として、堂々と、しかし礼儀と節度をもって、中国と交流すべし、との感を強くした。多くの人にこの本を読んでもらいたい。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ★★★★★
曹植の話から始まるのが、「三国志」世代の私にはツボだったが、このまえがきからいきなり引き込まれる。「日中友好」という言葉を最初に唱えたのは誰か(答は、中国で戦犯として処刑された日本人たち)……という話なのだが、彼らの真摯すぎる遺書に胸がうっとつまってしまった。このまえがきを読むためだけでもぜひお勧めしたい。本文は、中国は日本発見以来、じつは日本に対し憧れ(というより畏れ・怖れ)を抱いていたという話だが、そうした古代の話より何より、後半の日清、日露戦争、そして日中戦争時の日中関係の話が読ませる。戦争であろうと何であろうと、日中戦争のころまでは、独特の力関係を持った隣国同士として敬意ある関係を持っていたのだと思えた。
心ある中学、高校の歴史教師の方、ぜひ本書を副読本とでもしてみてほしい。
中国はかつて日本の臣下だった ★★★★★
商品説明にも書いているように、大量の史料を用いて書かれた力作だと思います。
一番巻末に約三百冊?の参考文献が出されていますが、それは文中に使われたものではないというのが更に驚きです。
中国と日本の交流二千年史を取り扱いながら、日本は中国の隷属ではなく、独立国家としてその尊厳をたもち、なおかつ中国は日本を畏敬していたことを、日中両国の一級史料に基づいて的確に説明をしています。
わたしが特に面白く感じたのは、「日本に臣従した中国」の話。
足利義満が明皇帝に臣従するための使者を出していたことは有名ですが、明皇帝が「日本に対して臣従の使者を出していた」というのは知りませんでした!
そんな話も史料を駆使して明らかにしてくれる作品です。
また巻末の日中慰霊祭の話などは、かなり感動します。近来の嫌中派がやもすれば中国を侮る傾向があるなかで、「中国を恐れてはならない。しかし侮ってはならない!」とする著者の説明は、わたしには説得力を感じました。
唯一の難点をいえば、文中に引用の出典が多く出てくるため、サクサク読める読み物の類ではないということでしょうか?ただし、その分、引用が明快なので説得力はかなり増していますし、読み進めると全然苦痛には感じなくなるのが不思議です。
嫌中派でも親中派でもない本当の日中関係史を知りたい方にはオススメです。