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野の花の入院案内

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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どこで、どんな風に死にたいですか? ★★★★★
その問いにひとつの選択肢を与えてくれる良書だと思います。

病院で死ぬのか、家で死ぬのか、はたまた野山の自然に囲まれた場所にある小屋で死ぬのか??
私の回答:「徳永先生のような先生とスタッフがいる診療所で死にたい」
もしくは「徳永先生のような先生とスタッフが往診してくれるなら自宅で死にたい」です。

『癌』と向き合われた患者さんとそのご家族、徳永先生とスタッフが織り成す日常の世界が読者に見えるように描かれています。
『癌をわずらって死ぬ』ということはとても難儀なこと。
難儀しながら「野の花診療所」というところで亡くなられた人たちの徳永先生から見た記録です。

徳永先生はたくさんの本を書かれています。
これは特に医療関係者の方のために書かれた本だと思いましたが私のような一般人が読んでも大変参考になりました。
家族とは?介護とは?終末期医療とは? さらりと意見を書かれていますが、「そうだな」と思います。
みなさんも読んでみませんか?




患者にも家族にも医療従事者にも読んで貰いたい ★★★★☆
 私はホスピスに詳しいわけではないが、野の花診療所の患者と家族に対する思いやりやケアのあり方がひしひしと伝わってくるような、優しい気分に包まれた本でした。
 ホスピスとは、どこでもこういった気持ちで患者を迎えているのかどうかは分かりませんが、体の痛みだけではなく、精神的にも新しい旅立ちへ心置きなく向かえるような患者の元気であればなんでもないかもしれない“やっておきたい”望みに応えるケアを仕事だからでなく「させてもらう」気持ちで取り組んでくれるここに入られえる患者さんは幸せだと思います。
 大変な日常のケアに疲れた周囲の人たちに是非読んでもらい、あたたかな気持ちを取り戻して欲しい本です。
 “読ませる”筆力で迫ってきたわけではないので、☆4つにさせていただいていますが、当事者の方々にとっては☆5であろうかと思います。
人が生きて死んでいくという事の自然性と自由 ★★★★★
 人の魂は自由であり、どのように死んでいっても良い。徳永先生の飄々とした立ち位置は医師から見て理想です。どんなに書類でがんじがらめにして同意書を頂いても、どんなにガイドラインに沿った治療をしても、どんなに最先端の治療をしても、満足した死を迎えることはできません。人が人には何もして上げられないという前提の上に、何をして上げられるのかという正解がここにあります。
 医療者としては、正解にたどり着くためには、沢山の目の前の事象の中に眠るものを感じる感性を磨き観察しながらも、空気のように自分自身の存在を消す必要があるという究極の技が必要であることを知らされました。
 さらっと読むだけでも、人の命の尊さが伝わる良書です。
 クリスマスの静かな夜に読むのも良いでしょう。