残るは母の味
★★★★☆
本が読めなくなって、リハビリのためにこの阿川さんの食エッセイなら、楽しんで読めると踏んで購入した。
簡単な酒の肴から、ローストチキン、ローストビーフにいたるまで、思わず涎が垂れてしまいそうなエッセイである。
素晴らしいのは、食に必ず物語があるところだ。そういわれると、食欲は母の味のような気がしてくる。
焼き味噌おにぎりや、ご飯てんぷらなど、思い出せば物語が浮かんでくる。
自分は、食に関しては、なにも語るようなことはないと思っていたが、母の味を思い出させてくれた。
ありがとう、食欲。