「ありがとう」と言ってもらえることを目指した言動
★★★☆☆
「おもてなし」は、考えるのでなく、感じるものだとは思いつつ…
「おもてなし」について読んでみた。
本書では、ホスピタリティを構成する6つのマインドに紹介した後、
行動の実践を促しています。
行動を「「ありがとう」と言ってもらえることを目指した言動」と
落とし込んでいる点は評価しますが、実践入門と謳うには抽象的か。
あ、私の好きな詩人金子みすゞの詩「明るいほうへ」を引用して、
ホスピタリティを紹介しているところは共感した。
本書を感じるには、こちらの感受性が低いのかもしれないな。
「ホスピタリティ」の精神を語るには、少し不向きの本
★☆☆☆☆
P124までの箇条書きで説明されている部分までは「ホスピタリティ」を実現するテクニックや例をあげているので参考になるとは思います。
ただ、それ以降の筆者の受けたサービスや例を読み進めるにつれ、論旨の破綻が見受けられます。
(EX:チップという制度は感謝の気持ちを表すための仕組み→特別扱いされたい・「ありがとう」と言われたいからチップを渡す等)
タイトルでもあるとおり、「実践」と銘打ってあるので表層的な部分に絞られるのかもしれませんが、なぜそうしなければいけないか?という「核」の部分が無いorずれているように見受けられるのが残念です。
もしマインドを知りたいというのであれば、ジャンルが違うかもしれませんが、窪山哲雄著『サービス哲学』のほうが参考になるかと思います。
具体的なアドバイスがいっぱい!
★★★★★
日本人には本来、「ホスピタリティ」のハート(美徳)は備わっているが、実際に行動に移すマインド(テコとなるもの)が欠けている、というくだりにいたく共感しました。同一民族間で「あうん」の呼吸で長いことやってきた日本人が、これからの国際化時代を乗り切るには、言葉にしてナンボ、行動してナンボということが重要になる、ということが本書では語られています。具体的なアドバイスが箇条書きにしてどんどん出てきますので、多くの人に読んでもらいたいおすすめの一冊です。
分かりやすく、有益である。
★★★★★
説明が分かりやすく、現在の日本社会に欠けているマインドが分かりやすく記述されている。また、これはビジネスのチャンスとして応用したくなるまでにモチベーションを上げてくれる本である。
空いた時間に気軽に読めるのも魅力的である。
この本はいただけない
★☆☆☆☆
この本は散文をただ網羅的に書かれたものである。筆者はいろいろと書きたいことがある気持ちは察することができるが、よく言えばことわざをならべただけのもの、悪く言えば意味がないものと思われる。そして、ことわざに対してのホスピタリティーの筆者独自の視点がないのも残念である。