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火の鳥 (10) (角川文庫)

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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KADOKAWA絶品コミック版「太陽編」第一弾 ★★★★★
「野性時代」に連載(1986〜88年)された「火の鳥」最後のエピソード。


テーマは新しい宗教と古い宗教との衝突で「信仰というものは
人間がつくったもの」という手塚のクールな認識がその根底にあります。


大海人皇子と大友皇子との皇位継承争いである壬申の乱の原因として仏教と在来神信仰の
間の宗教対立を設定し、しかもその対立の構図が千三百年後の未来においても反復される、
というスケールの大きな構成が採られているのが本作の勘所。

いつの世も変わらない、宗教を政治利用しようとする権力者と、
それに翻弄され、犠牲にさせられる民衆の姿が描かれます。


手塚にはシッダールタの生涯を描いた『ブッダ』がある一方、本作のように
外来宗教としての仏教という負の側面を浮かび上がらせる作品もあるわけで、
改めて作家としての懐の深さ、発想の自由さを感じさせられます。
「火の鳥」最後のエピソード ★★★★★
「野性時代」に連載(1986〜88年)された「火の鳥」最後のエピソード。


テーマは新しい宗教と古い宗教との衝突で「信仰というものは
人間がつくったもの」という手塚のクールな認識がその根底にあります。


大海人皇子と大友皇子との皇位継承争いである壬申の乱の原因として仏教と在来神信仰の
間の宗教対立を設定し、しかもその対立の構図が千三百年後の未来においても反復される、
というスケールの大きな構成が採られているのが本作の勘所。

いつの世も変わらない、宗教を政治利用しようとする権力者と、
それに翻弄され、犠牲にさせられる民衆の姿が描かれます。


手塚にはシッダールタの生涯を描いた『ブッダ』がある一方、本作のように
外来宗教としての仏教という負の側面を浮かび上がらせる作品もあるわけで、
改めて作家としての懐の深さ、発想の自由さを感じさせられます。
火の鳥の中でも傑作では ★★★★☆
 火の鳥の中でも最も好きなのが『太陽編』。過去の世界、自然の中にも神々が宿るという神教を新来仏教の使徒たちが襲っていく。それとシンクロするように未来の世界も宗教戦争が起きる。愛国心を国家主義が覆おうとしている現代を見ているよう。
いろいろありますが、やっぱ面白い ★★★★★
過去(歴史)と未来(SF)を行き来してきた「火の鳥」シリーズの異色作。黎明編の弥生時代に始まって、古墳時代、奈良時代、平安時代、応仁の乱…と来たのに、本作では飛鳥時代に逆戻り。おまけに2001年の未来(って現時点では過去やん)まで混ざりつつ。

手塚さんは意外に時代物を描いていないんですよね。「陽だまりの樹」という大作がありますが、あれはまあ特別。短編で「おけさのひょうろく」とか「最上殿始末」(だっけ?)などの名作がありますが、長編では「どろろ」くらいしかない。彼の時代物は大味でいまいちですが、時々どっぷりと堪能したくなる。そういうとき「火の鳥」はいいですね。ボリュームありつつ割とコンパクトだし。
本作は時代が壬申の乱だったり、産土神と渡来神(仏教)の対決という見方とか新しいんですけど、なんか滑ってる感触もある。うーん、大味。でも最終的には面白いですよ。独特のドライなタッチの日本の風景もいい感じ。好きです。

宗教と権力が結びつく事、正義のまがまがしさ。 ★★★★★
この作品には、過去パートと未来パートがあり、それが交互に進んでいきま
す。どちらも「宗教と権力」がテーマになっており、権力に虐げられているも
の達が、反乱を起こします。

畏ろしいことは、未来パートの舞台が2001年だということです。
私はこれを読んで、9.11を思い出さずにはいられませんでした。
正義って、一体なんでしょう?

人類は、これからもずっと思想による戦争をおこすのでしょうか?
だまって指をくわえているしか、ないのでしょうか?
私はまだ、答えがでていません。
鳳凰編と合わせて読むと、良いかもしれません。オススメです。