下手趣味
★★☆☆☆
2002年に出たものの文庫化。一部が削除されているという。
「怪しいアジア」シリーズの一冊。
タイ、ベトナム、カンボジアの新聞から、変なニュース、グロテスクなニュース、陰惨なニュースを選び出し、日本語でおもしろおかしく紹介したのが本書である。
大半は残虐で悲惨な事件であり、かなり読後感は悪い。殺人、少女売春、詐欺などなど。下手趣味のひとでないと、かなり読み通すのはつらいだろう。
ただ、日本ではけっして味わえないタイプのニュースばかりなので、そういうのが好きなひとには喜ばれるのだろう。
うーん…
★★★☆☆
他の方のレビューが高評価でしたので買ってみました。
筆者の著書はこれで二冊目で一冊目は『さわやかタイ読本』を読んだのですが、こちらは題の通りさわやかで読んだあとまたタイに行きたいと思わせる一冊でした。
しかし、本書は非常に読後感が悪く、次に東南アジアに行った時に現地の方々を違った目線で見てしまう気がします。
書いてあることは事実であり(多少の脚色はあるにせよ)、事実に目をつぶることはよくないことかもしれないが、観光にいくだけという人は知らなくてもいい事実だと思います。
しかし、筆者の筆に進め方は素晴らしく、他の人が書いたらただの黒い本になってしまうところを、軽い色ですましているところは良かった点だと思う。
正直読まなきゃよかったと思う自分と、勉強になったと思う自分がいる、そんな本でしたので星は3です。
爆笑・・・
★★★★★
ちょっと後味の悪いものもありましたが、たいていは爆笑。爆笑せずとも、こみ上げる笑いで顔がゆがむのを抑えきれません。数あるB級ニュースをストックし、抜群の筆力でここまで読み応えのあるものにしてくれた黒沢氏に脱帽。
タクシン首相の信任投票が国際ニュースで流れたいま、本書の中のタクシン首相の資産疑惑のニュースは面白いですし、のっけからブタのウンコの話には、爆笑させてもらいました。ニュース源となっている当の本人たちにしてみれば深刻な事情があるのでしょうが・・・一応、その部分も少し心に踏まえたうえで、黒澤氏の世界を満喫!!
東南アジアだからこそ笑える
★★★★★
日本じゃまずありえない、いかにも現地人が好みそうなニュースを集めたなというのが素直な第一印象です。
もし日本でこんなニュースがあったら烈火のごとく怒る人が一杯いそうですが…
思わず笑ってしまうものから日本のニュースで流れていたら苦情殺到、子供が見たらトラウマもののニュースまで多種多様なラインナップです。
普通なら笑えないニュースもクーロン黒沢氏らにかかってしまえば、楽しめて読めるから不思議なもので、ゴシップ系の類、東南アジア、人の不幸が好きな人なら楽しめるはずです。
頭のどこかがほぐれる
★★★★★
普通に日本で暮らしている分には知りようのない、アジアローカルニュース。 笑えます。読みやすいし、内容も豊富だし。
タイって死体記事の雑誌があるんだよね…程度だった私には、大変刺激的でした。同時にどこか癒される感があるのが、この著者の魅力。ちなみに私はこの本でクーロン黒沢氏を知りました。
好奇心旺盛な若者、活字って嫌いとか言わずに読んでみてください。すらすら読めますよ。ついでにほかの黒沢本も読んで、アジアに思いを馳せましょう…。アジアは若いうちに知れ!
ちっさいことでピーチクパーチクやってるのが馬鹿馬鹿しくなりますよ〜〜。おすすめ。