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議論の余地しかない A Space under Discussion (講談社文庫)

価格: ¥600
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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これ1冊で20冊を読んだ振り出来るお値打ちな本 ★★★☆☆
『すべてがFになる』
『冷たい密室と博士たち』
『笑わない数学者』
『詩的私的ジャック』
『封印再度』
『まどろみ消去』
『幻惑の死と使途』
『夏のレプリカ』
『今はもうない』
『数奇にして模型』
『有限と微小のパン』
『地球儀のスライス』
『黒猫の三角』
『人形式モナリザ』
『月は幽咽のデバイス』
『魔剣天翔』
『今夜はパラシュート博物館へ』
『恋恋蓮歩の演習』
『臨機応答・変問自在』
『スカイ・クロラ』

の名セリフを森博嗣が撮った写真を背景に語り、
更に森博嗣のコメントを付けたフォト・エッセイ。
写真は全てカラーで、
エッセイ集というよりは、写真集であります。
これ1冊で20冊を読んだ振り出来るお値打ちな本だがねw
ごめんなさい、ごめんなさい、
そのうち、ちゃんと読みます。
萌絵がムカツクので、なんか読む気が出ません。
S&Mシリーズ以外を先に読むべきでしょうか…。

森博嗣の思考 ★★★★☆
 森博嗣の文庫最新刊です。 
 ジャンルとしては、森作品に出てくる森的哲学思考の言葉と写真を繋いだ、名言集のようなものです。「君の夢 僕の思考」の次の巻にあたり、森博嗣のこのパターンの本ももう何冊目かになりますね。ハードカバーというか大判で買おうとは思いませんが、文庫ならほどよくいい感じです。
 森博嗣さんという人は、文系とか理系とかのジャンルでわけての理系思考だからちょっと人と思考パターンが違うというわけではなく、そもそもの物の味方とか考え方がちょっと人と違うというのがよくわかるシリーズです。特にそれが優れているというわけでもなく、ただただ違うんだと自分は認識しています。世の中を斜めに見ているわけでもなく、知識というのを絶対視しているわけでもなく、さりとてとうてい博愛主義者や快楽主義者でもない。偏執狂的に(失礼)こまごまとした事をきちんと行いルーチンワークをいとわないにも関わらず、世の中のたいていの事は面倒くさいとしか思っていない。ある意味矛盾の固まりで、計算高さの中に、稚気と無秩序と偏愛があり、それでいて如才ない。本当に不思議な人です。
 だから、自分みたいに普通の人間は、そんな彼の哲学なり考え方の一部で、「これは」と思ったり、はっとした言葉で気にいったものだけ意識にとどめて、気にいらないものは気にしなければ丁度いいのかなと思います。
 本物の哲学者とか思索家の話だと、その全てに納得ができたり、或いは矛盾のなさにエレガントを感じなければ自分のものとして深く受け入れるのは難しいけれど、彼の場合にはそうした一部だけを切りとって受け入れることができます。そして、確かに彼の考え方は(というよりは小説の一部抜粋だから、彼のキャラクターが考えることはという方が正しいのかな)、ときにはっとさせられる何かがあります。
 だから、自分は彼の小説を読み続けるのでしょう。